お金よりも大切な、定年後も働く意義
リタイア後も積極的に社会活動参加したり、趣味を楽しんだりする「アクティブシニア」が増えています。就労意欲も高いようで、株式会社ゆこゆこが同社の「ゆこゆこネット」会員で定年退職または早期退職した50代以上の男女1,352人にアンケートを行ったところ、4割が何らかの形で仕事についていることがわかりました。
退職後も働いていてよかったと思うことを聞いたところ、「社会とのつながりを維持できる」「健康を維持できる」が61.9%で最も多く、「時間を有効に使える」「世の中の役に立っていると感じられる」が続き、金銭面でのメリットを挙げる声を大きく上回りました。
退職後に会社勤めをしていると回答したのは336人で、そのうち「契約・嘱託社員」が42.6%で最も多く、「パート・アルバイト」が29.5%。「正社員」は19%でした。就業形態では「フルタイム」の人が42.9%で、「週4日〜5日」が25.9%でした。
高齢者の就労、活気ある日本の未来の鍵に
一方、退職後に起業した人も108人いました。業種別では「サービス業」が29.6%、「農業」が11.1%。起業前にどの程度経験があったかでは、「30年以上」と「未経験」に2極化しています。退職後に企業の準備した人は42.6%で、退職金を使った人は36.1%でした。
会社勤めの人と起業した人の月収を比較すると、「10万円未満」の人の割合は会社勤めが24.4%で起業が38%。一方、仕事に満足していない人の割合は、会社勤めが20.8%だったのに対し、起業が10.2%と、仕事への満足度に差が出る結果となりました。
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東北大学の村田裕之特任教授はリリースで、団塊の世代が大量退職を迎えている日本においては、「退職後も適度に仕事を続ける高齢者の割合を増やすことは、超高齢社会を持続可能にするために必要不可欠」であると考察しています。シニアが楽しくやりがいを持って働ける環境を整え、社会参加を促すことが、活気あふれる日本の未来に繋がるのではないでしょうか。(林 渉和子)
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