「世間」と「興味」の両立。2 in 1ニュースアプリで効率的な情報選択を

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2016年01月26日 17:00  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

国内大手メーカーのソニーが、2012年にリリースしたニュースアプリ『Socialife』。

SNSとの連携に強みを持ったニュースリーダーとして人気を博した同アプリが、つい先日リニューアル。

その名も『ニューススイート(News Suite)』という。

「Suite」とは「一式揃っている」ことを意味しており、いわずもがなキュレーションアプリである。

『SmartNews』や『Gunosy』、『Antenna』といった競合のいる、キュレーションアプリ市場で、同アプリが差別化を図るのは“2 in 1”の強み。

具体的には世の中で起こっている“世間”一般としての情報と、自らが追い続けたい“興味”としての情報を、2つのタブで便利に使い分けることができることだという。

「情報過多の時代」を生きる

総務省の調査によると、情報消費者が選択可能な形で提供された情報の総量(1年あたり)、いわゆる『選択可能情報量』は、1996年から2005年までの間に約530倍にも増加している。

一方、その情報消費者が1年間に消費できる情報量(『消費可能情報量』)は約33倍と、その増加曲線には大きな開きがあり、消費したくてもし切れないのが現状だ。これだけの情報の中から、より良いものを拾い、追い続けるというのは、当然困難を極める。まさに“情報過多の時代”というわけだ。

そこで、近年重宝されているのが先述のようなキュレーションアプリ。スマホ上で、話題の情報を効率よく収集できるのが大きな強みだ。

しかし、興味のある領域が広ければ広いほど、テーマごとに分けられたタブ移動を強いられ、仕方のないことだが、少なからず煩わしさを覚えるのである。

「世間」と「興味」を切り分け、効率的に情報収集

その煩わしさを払拭し、かつてない操作性を発揮するのが、今回リニューアルリリースされた『ニューススイート』だ。

追うべき“世間”と、自分の“興味”とを切り分け、気分やシーンにあわせ使い分けることができるのだ。具体的には、前者が『ニュース』、後者が『マイマガジン』というタブ区分になっている。

例えば、出社前のビジネスマンであれば、広く世間の情報を拾うため、ニュース全般に目を通す必要があるだろう。一方、仕事帰りの暇つぶしには、自分が興味あるテーマやメディアの情報を、好んで選択するという方も多いのではないだろうか。

従来のキュレーションアプリでは、網羅性が高い一方、“世間”と“興味”が一緒くたになっており、同一アプリ内においてシーン別に使い分ける、といったことは中々煩雑だった。

もっとも、アプリごとに特色も異なるので、「アプリごとシーン別で使い分ける」といったユーザーも中にはいるが、本質的にスマートな使い分けか、といったらそれも微妙なところ。同一アプリ内で簡単に使い分けられてこそ、ようやく効率的といえるのだ。

それでは『ニュース』と『マイマガジン』それぞれの詳細なる特徴を見てみよう。

■1:「ニュース」タブ

“世間”のイマを把握するには、あらゆるニュースの網羅する必要がある。「社会」「ビジネス」といった項目はもちろん、「スポーツ」「エンタメ」「グルメ」といった、各ジャンルのニュースを把握できる。

これらのジャンルは『ニュース』タブの中で、細分化されたタブとなっている。

記事提供元は、大手新聞社や雑誌社、新興ネットメディアなど多岐に渡り、あらゆる視点からの情報に触れることができる。

■2:「マイマガジン」タブ

自分の“興味”をもとに、好きな情報を集約することができるのが『マイマガジン』タブの特徴だ。

メディアごとはもちろん、「東京」などの地名や「ジャイアンツ」などのスポーツチーム名のように、気になるキーワード単位でもカスタマイズ(タブ化)しニュースを集めることができる。これにより、ひとつのキーワードにまつわるさまざまな情報が集まり、蓄積されるため、そのキーワードの時系列の変化を把握しながら、かつ多角的な視点で理解することが出来るのだ。

RSSによるニュースカタログは7,000以上に及び、自分だけのニュースフィードを仕上げるには、もってこいのタブというわけだ。

「ニューススイート」の現状と今後

リニューアル元の『Socialife』からの歴史というアドバンテージがあり、インストール数は4,000万オーバー。MAU(月間アクティブユーザー)は600万人に及ぶ。

我が国日本を中心に、アメリカ・ロシア・イギリスといった欧米圏へも進出しており、実に70カ国へ展開。

同アプリの担当のソニー株式会社 上木 建一郎氏は、今後の展望について以下のように語っている。

<現状、OSはAndroid(4.1以上)に限られているため、同OSと並び一大シェアを保有する『iOS』を抑えるのは必須。2016年内を目処にリリースしたいと考えております。

また、ニーズとしてテキストニュースだけでなく、動画や音声など“非言語コンテンツ”の需要が高まっており、多様化するコンテンツニーズに応えていきたいです。>

その他、UX面では、人工知能の導入も検討中とのこと。これはかなり期待がかかる。

例えば、『マイマガジン』において、ユーザーの閲覧傾向をもとに、人工知能が分析し、よりパーソナライズされたレコメンド機能をもつと非常に便利だろう。膨大な情報の中から顕在・潜在問わず、個人に最適化した情報ニーズに応えることができる可能性を持つためだ。

溢れる情報の中から、ミクロな情報もマクロな情報も簡単切り替えで閲覧できる『ニューススイート』。

強豪ひしめくニュースアプリ業界で、頼もしい“ニュースパートナー”としての地位を築けるか、注目だ。

【参考・画像】

※ ニューススイート – Google Play

※ Halfpoint / Shutterstock

【取材協力】

※ 上木 建一郎 – ソニー株式会社

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