健康増進・病気予防に対する人々の意識調査を実施、年齢層や性別によって意識の違い

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2016年01月27日 14:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

約半数が健康のために何かをしている 最も多いのは「食事に気を付ける」

 国の医療保険制度の財政ひっ迫を受け、健康増進や病気予防の呼び掛けが盛んになってきました。実際に、人々はどれくらい健康維持の取り組みを行っているのでしょうか。日本生命相互保険会社が、契約者18,310名にアンケートを実施しました。

 「健康のために何かしていることがあるか」という質問に対して、約半数の55.3%が「している」と回答。年代別に「している」と回答した人たちの占有率を見ると、20代が40%前後なのに対して60代以上は70%前後と、年齢が上がるほどに高くなりました。

 実際に何をしているかという質問に対して、最も多かった回答は「食事に気を付けている」で54.8%。全年齢層で50%以上に上りました。そのほか、「喫煙をしない(39.1%)」「定期的な運動(36.0%)」などが続きます。特徴的だったのが「ウォーキングをしている」と「規則正しい生活を送る」の回答で、年齢が上がるたびに占有率が高まる傾向となりました。

女性は検診を受けていない人の比率が高め

 健康維持・増進のために、年間いくらくらいお金を使っているかという質問に対しては、全世代で「1万円未満」が最も多かったものの、20代の74.8%に対して60代は46.1%。年齢が高まるほどに投資金額が増えていき、60代でピークに。60代では「10万円以上」と回答する人が12.8%に上りました。

 検診については、64.0%が「健康診断」を受診。若い人ほど「健康診断」を受ける比率が高く、年齢が高まるとともに減少。逆に年齢が高くなるほどに「人間ドック」を受ける人が増えていきます。特筆すべきは、「何も受けていない」人が男性で6.4%だったのに対して、女性は13.1%と約倍になっていること。会社勤めの人は法定健診がありますが、専業主婦やパートなどの非正規雇用の場合は任意になるので検診率が下がりがち。この点は、家族も注意してあげたいところです。

 健康診断を受けない理由としては、全世代を通して「時間がないから(47.7%)」と回答。そのほかの理由として、20代は「経済的な負担が大きい」「健康に自信があるから」が多かったのに対して、60代、70代では「健康に自信があるから」「病気が見つかるのが怖いから」と回答する人が多くなりました。

 このアンケートは、民間の医療保険に加入している人たちが対象なので、比較的健康に対する意識が高い可能性があります。そう考えると、現実的には実際健康増進に努めている人たちは半数を切る可能性があります。健康に対する意識向上の取り組みは、まだ道半ばと言えるのではないでしょうか。(宮坂方子)

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