タクシーやハイヤーなどの、既存ビジネスでカバーできなかった部分を埋めながら、テクノロジーを力を活用し、これらの大きな脅威となる新たな巨大ビジネスを作り上げたUber。
レッドオーシャンと思われた分野で大きな成長を遂げた同社は、自動車だけでない、モビリティというより広義な範囲で、新たなビジネスを生み出そうとしている。
そのなかで、同社は“空の移動”をビジネスにしようと着実に動き続けている。そう、“ヘリコプターの手配サービス”である。
エアバスと協業して本格的にサービスインか
大手航空機メーカーとして知られる、エアバスのエンダースCEOが語ったところによると、Uberはエアバスと共同でヘリコプターの手配サービスをはじめるとのこと。
エアバスが製造する『H125』『H130』というヘリを利用し、1月21日からユタ州で開催される映画祭でサービスの試験導入を開始する模様だ。
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実は、Uberがヘリの手配サービスを行うのはこれがはじめてではない。過去には、ニューヨークやメルボルン、リオデジャネイロ、上海など世界各地で期間限定サービスを行っている。
ただ、今回のニュースが特徴的なのはUber側からではなくヘリを提供するエアバス側から情報が出ている点だろう。わざわざエアバスが語るからには、いよいよ本格的なサービスインかと思えてしまう。
繰り返すが、このヘリコプターの手配サービスは決して新しいビジネスモデルではない。米国では『Gotham Air』というヘリコプター版Uberと呼ばれるサービスが既に存在している。その中でUberはどう戦っていくか。
タクシーに比べ、多くのユーザーがいるわけではないこのマーケット。
Uberの本格始動によって、マーケットが巨大化する可能性も考えられる。今後が楽しみだ。
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【参考・画像】
※ WSJ
※ mezzotint / Shutterstock