IoTや3Dプリントで、日本の新しい“ものづくり”を創出しているKabuku。
以前、FUTURUSでも紹介したこのスタートアップ企業が、日本最大のクラウドソーシングサービス『ランサーズ』とタッグを組んだ、新しいサービスをローンチした。
様々な商品アイデアや企画を、3Dデザインのプロがデータ作成、3Dプリントで製品化する『クラウド3Dメーカー』がそれだ。
4,000人のプロがデザイン、全世界の工場で製造
この新しいサービスは、企業だけでなく個人でも利用が可能だ。
「商品アイデアを素早くカタチにしたい」 「3Dデータ制作をプロに頼みたい」 「最適な工場を選んで、製造を頼みたい」 「データ制作からモノの製造まで、ワンストップ、安価で頼みたい」
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といった様々なニーズに対応した商品開発プラットフォームだ。
カブクは、3Dプリンターを持つデジタル工場のネットワークを、30カ国以上・数百の工場で持っているのは、以前もお伝えした通り。
一方、『ランサーズ』は、3Dデザインができるデザイナー会員を含む4,000人のクリエイターを抱えている。
“クラウドソーシング”と “デジタルものづくり”が合体、両者のそれぞれの強みを活かして展開するのがこの新サービスなのだ。
トヨタ「i-ROAD」ですでに運用
『クラウド3Dメーカー』は、トヨタのパーソナルモビリティ『i-ROAD』の実験施策『OPEN ROAD PROJECT』で既に運用されている。
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これは、『i-ROAD』を総勢100名に、それぞれ1ヶ月程度貸し出して、様々なサービスを評価してもらうという、実用化に向けた実験だ。
その施策の中で、より自分らしい『i-ROAD』を楽しめるように、各ユーザーの好みのデザインを具現化したボディパーツなどを、3Dプリンターで制作するというサービスを実施。
試乗パイロットの要望を、全国の『ランサーズ』登録者へクラウドソースし3Dデザイン化。Kabukuの提供するクラウド標準パッケージソフト『rinkak MMS』を活用して、全世界の工場で製品を作り、納品までを行っている。
個人の自由な発想はもちろん、企業においても新しい事業展開の可能性が広がると言う意味では、注目の新サービス。
気になる方は、一度サイトをチェックしてみて欲しい。
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【参考・画像】
※ クラウド3Dメーカー
※ カブク、ランサーズが新サービス「クラウド3Dメーカー」をリリース – PR TIMES