市販薬使用なら、身近な薬剤師に相談を
そろそろスギ花粉が気になる季節。今年春の飛散開始は、西日本と東日本で例年より早く、北日本は例年並みと予想されています。飛散量はほとんどの地域で少なめですが、東北地方はやや多くなるようです(日本気象協会より)。そこで、日本調剤株式会社では、本格的な花粉シーズンを前に全国の20歳以上の花粉症と自覚・診断されたことがある1,053人に花粉症に関する調査を実施しました。
花粉症の症状としては「鼻水・鼻づまり(87.1%)」「目のかゆみ(81.9%)」「くしゃみ・咳(56.4%)」が多いようですが、これらの治療で病院に行くかを尋ねたところ、41.5%が「行かない」と答えました。その理由として、最多の「我慢できる程度だから(49.9%)」に次いで多かったのが、「市販薬で十分だと思うから(29.2%)」。特に男性の20代では37.5%、40代では35.7%と4割に上っています。
治療薬の影響あっても、2割はまったく相談せず
では、花粉症の人は治療薬をどのようなタイミングで使用しているのでしょうか。最も多い29.0%が「症状がひどい時だけ使用する」と回答しており、「花粉症を発症してから(28.4%)」が続いています。
しかし、治療薬を使用して何らかの影響が出た場合に医師や薬剤師に相談するかを聞いたところ、18.1%が「まったく相談しない」と回答。この割合は女性よりも男性で高く、働き盛りの20代、30代、40代では3割に迫っています。
花粉症の症状を抑えるにはさまざまな形の治療薬がありますが、同社は、医師や薬剤師に相談して、自分の症状に合ったものを選ぶことが重要だとしています。症状が出始めてからすぐに服用することで重症化を防げる場合もあるようです。適切に花粉症対策を行って、健康的に日常生活を送りましょう。(林 渉和子)
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