米ニューヨークを拠点とする「ニューヨーク血液センター(New York Blood Center)」が1974年にスタートしたチンパンジーを使った動物実験。約200頭が実験に使われ、西アフリカ・リベリア南部の小さな島々に放たれたが、2005年に施設は閉鎖。2015年3月には資金援助が完全に打ち切られ、チンパンジーは島に取り残された。
人間の実験に使われ、用無しになると捨てられたポンソ。ワクチンを製造したニューヨーク血液センターは莫大な利益を得ながらも、今後の方針をめぐりリベリア政府との交渉決裂や出費がかさむことなどを理由に昨年、66頭のチンパンジーへの援助を打ち切った。取り残されたチンパンジーは「アメリカ動物愛護協会(Humane Society of the United States)」や「SOS PONSO」などのチャリティ団体が支援している。