最近話題のARやVR。
まず、AR(Augmented Realtyの略)は「拡張現実」のことで、モバイルやPC機器などを使って、現実の風景に情報を重ね合わせることができる技術。
一方、VR(Virtual Realtyの略)は「仮想現実」のことで、仮想的な世界を現実のように体験させる技術のことだ。
これらの技術は最近、スマホやタブレットのアプリはもちろん、VR用デバイスOculus(オキュラス)の発売が話題になるなど、プロモーションやシミュレーション、ナビゲーション、ゲームなど、様々なサービスに活用され始めている。
そんな中、イギリスのKudan LImited社は、自社が開発したAR/VRエンジン(ソフトウェア開発キット)『Unity Pakage』のダウンロードを、日本のエンジニア向けに開始した。
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主要プロダクトが開発者向けだし、日本では一般的に馴染みがない英Kudan LImited社。
だが、この会社のAR/VRエンジンは、欧州ではかなり注目されている。スイスの医療用機器メーカーMindmaze社が開発した、“世界初の画像認識が可能なウェアラブルグラス”に使われているからだ。
ゲーム開発などにも対応
今回、日本でダウンロードが可能になった『Unity Pakage』の主な特徴は以下の通り。
■1:高性能 画像認識精度、速度、表示品質、AR機能の数などで、他社製品を圧倒。HD画像や高品質3Dモデルにも対応。低メモリーフットプリント、最大2万画素のローカルでの認識などが可能
■2:オープンな環境 iPhoneやAndroidだけでなく、ウェアラブルデバイスなどにも対応
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■3:簡単かつ高度な環境 一般的なアプリ開発者が簡単に利用できるように設計。細部の調整や既存アプリとの合体も可能。ゲームエンジンであるUnity 3Dにも対応している
エンジニアでないとちょっと難しい内容だが、要は“多機能で扱いやすい開発キット”ってことだ。
医療のオペサポートなどで共同開発
また、Kudan LImited社は、IoTプラットフォーム開発などを行っている、日本のジグソー社と提携し、ウェアラブル向けAR/VRモジュール分野への製品を共同開発する。
自社AR/VEエンジンを超小型化し、LTE通信チップへのモジュール組み込みを行うことで、メディカル・医療分野のオペサポート、製造業での機器メンテナンスなどへの活用を目指す。
Kudan LImited社の国内進出は、日本でのAR/VR製品の普及を促進させるか?
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今後も注目だ。
【参考・画像】
※ Kudan Limited(英国) 「AR /VRエンジン」のダウンロード先
※ Kudan Limited(英国)「AR/VRエンジン+Unity 3D」を日本国内でリリース – PR TIMES
※ Lagarto Film / Shutterstock