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「3歳の壁」 ――家庭的保育(小規模保育)からの保活を終えて

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2016年02月26日 13:42  MAMApicks

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決まった。やっと決まった。
つい数日前、保育課より認可保育園の内定通知が届いた。

現在筆者の娘は「保育ママ」に通っているが、3歳未満児までの制度のため、この3月で満了してしまう。よって、就学前まで通える保育園を探さねば、とこのたび2度目の保活を経て、晴れて認可保育園に内定することができた。

年度の途中で欠員が出る可能性もあるから、早めに申請を出すにこしたことはない、と保育ママさんからのアドバイスを受けて、昨年4月の早い段階で転園申請を出した。

月初に自治体のホームページに保育園の空き状況が更新されるので、月が変わるとすぐに確認していたが、毎月2歳児クラスの空きはゼロ。当然「転園できますよ」の連絡も来ない。

おそらくこの調子じゃ年度内に転園はできないだろうな……でも、娘も少しずつ保育ママさんでの生活にも慣れてきたし、3月いっぱいまでフルで通って、4月から保育園の3歳児クラスに入れたらいいかな、というか多分それ以外に道はないのだろうな、と考えを改めた。


そして秋になり、改めて保育課に足を運ぶことにした。
「今は保育ママに通っているので、次の4月から3歳児クラスで入園させたいんですけど、絶対入れるっていう保証はないんですよね?」ときいてみたところ、職員からの回答は、「3歳児といっても待機児童がゼロではない、ということしかこちらからは言えません」だった。

事情については前々から分かっていたので覚悟していたつもりだったが、今年の保活もかなりしんどくなるな、と表情が強ばった。

保育ママや小規模保育からの転園について、筆者の住む自治体では、「在籍している認可保育園の対象年齢の上限に達したことにより保育期間が終了するため」という事由で、調整指数が3点加点される。

自治体によっては同様の事由の場合、提携している認可保育園に優先的に入れるケースもあるようだが、筆者の自治体では加点のみ。

この3点の加点が、先行する上でどれくらい有利に働くのかは分からないし、次の受け皿がないかもしれないというのはそれなりのプレッシャーだったが、とにかく申し込むしかないし、書類を提出したらもうジタバタしても仕方がない。

極力考えないようにしていたが、それでもこの1ヵ月くらいは不安でたまらなかったし、夜中何度も目が覚めた。悲しいことにこの数ヵ月で白髪が増えた。完全にストレスだ。

そんな想いをお迎えに行ったときに保育ママさんにポロリとこぼすと、「私が今まであずかって来た子たちはみんなちゃんと転園できてるし、行き先がなくなった子は1人もいないからきっと大丈夫よ」と励ましてくれた。

10何年も保育ママをしている人が言うんだから信じよう、でもやっぱりこわい、という不安定な気持ちを抱えたまま、発表の当日を迎えた。

30分おきにポストを確認しにいき、郵便配達のバイク音を幻聴するレベルだった。
15時過ぎに投函された封筒を震える手で開け、「内定通知」の文字を確認した瞬間、肩の荷がどっと降りた。首が繋がったとはこのことだと思った。


残すところあと1ヵ月となった保育ママでの日々を過ごしたら、新生活に突入だ。
ものすごく嬉しいしほっとしているけど、やっぱり保活そのものに対しては疑問が残りまくっている。

すべての事情を数値化して客観的に選考する、というのは合理的だし、そこに異論はない。
「保活は戦いだから仕方ないよ」と言われたこともある。そりゃそうだろう、選考時の加点を考慮して、0歳児のうちから認可外保育園に入園させておくとか、待機児童が少ないと言われているエリアに引っ越すとか、子どもの生まれ月を計算して子作りするとか、今や保活がらみのノウハウやライフハックが世に溢れている。

これを競争と呼ぶ以外ないよな、とも思う。

平日の日中に保育園の見学に来ている夫婦を見ると、「旦那さんわざわざ仕事休んだのかな〜、偉いな〜」と、男性の意識の変化も感じた。我が家も、夫は「保育園決まるといいなあ」「万が一ダメでも、何かしら策はあるはず」と前向きに考えてくれていた。

それでも保活がうまくいかなかった場合、育休から復帰できなかったり、仕事に制約がかかるのは圧倒的に母親の側になる。

夫に非はないけど、こんなのフェアじゃないなともどかしく思っていたし、各々がライフハックで乗り切るのではなくて、構造や制度の変化が必要なんじゃないのか、とずっと考えている。

かつては待機児童というと主に0・1・2歳児の問題で、それを改善するために小規模保育が増設され、都内では認証保育所をどんどん認可に、という動きも高まってきていたけど、その結果、「3歳の壁」問題が発生し、今回我が家もそれにぶち当たったわけだ。

だけど、きっと私も忘れてしまうのだ。もう自分のことではなくなってしまうから。
喉元過ぎればというやつで、結果オーライと考えてしまうことも簡単だ。

ただ、もうこんな二度とこんな経験はしたくない、と思うとどう頑張っても第2子を考えることはできない。

元々子どもは1人でいいと思っていたし、経済的な状況や自分自身の年齢を総合的に考えてのことだけど、たまに「もう1人子どもがいたらどんな感じかなあ」と夢想することはある。

しかし、そこで保活が頭をよぎると「やっぱり無理だな」と判断を下すのだ。

今年の保活が終わったら、すぐさま役所からもらっていた大量の資料を処分しようと思っていた。これできれいさっぱり、と思いたかった。

でも、何となく後ろ髪を引かれる思いで、資料を読み返していたりする。
「3歳の壁」を何とか超えたけど、次は「小1の壁」もあるんだろうな、その次は何の壁?と思うと、なかなか割り切れないものがある。まだまだ複雑な心境だ。

真貝 友香(しんがい ゆか)
ソフトウェア開発職、携帯向け音楽配信事業にて社内SEを経験した後、マーケティング業務に従事。高校生からOLまで女性をターゲットにしたリサーチをメインに調査・分析業務を行う。現在は夫・2012年12月生まれの娘と都内在住。

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