花粉症の人には辛い時期がやってきましたね。花粉症予防のひとつにマスクの使用がありますが、マスクによって老化が進んでしまう場合があることをご存じですか? 今回は薬剤師・抗糖化美容研究家の筆者が、マスクによって老化が進む理由と、その対策方法についてご紹介。今回は「マスクによって老化が進む理由」について開設します。
■マスクの種類について
マスクには「ガーゼタイプ」「不織布タイプ」の2種類があります。ガーゼマスクはその名のとおりガーゼで作られたマスクで、不織布マスクは繊維を織らずに複数の繊維を絡み合わせて作られたマスクのことをいいます。ウィルス除去や花粉の除去には不織布マスクが圧倒的に優れているため、最近のマスクの主流は不織布マスクになっています。医療現場で使用されているマスクも不織布タイプです。
■マスクで老化が進む!?要注意の理由
マスクで老化が進む理由について、ここではマスクの主流である不織布マスクを使用していることを前提にご説明します。
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1.潤わない!肌の乾燥は進みます
マスクを着けていると肌が潤うと思っている方は多いのではないでしょうか? 実はマスクを着けると、肌は乾燥しやすくなります。不織布マスクを着けると、吐いた息が水蒸気となってマスク内で充満している状態となります。時には水蒸気が水に変わって、マスクの内側に水滴がつくこともあります。乾燥はこの水蒸気や水滴によるもの。肌に付着し蒸発する際に角質層の水分が奪われるため、乾燥が進行していくのです。どの肌質の方でも、乾燥の進行は肌荒れの原因になりますので注意が必要です。
2.摩擦は避けられない
マスクを着けると誰でも多かれ少なかれ、肌との間に摩擦が起こります。肌はマスクが擦れることで傷つき、肌荒れを引き起こしやすくなります。また、マスク本体だけでなくゴムひも部分が擦れる場合もあります。摩擦によって、肌の乾燥が進むこともあるので注意が必要です。特に敏感肌の人は肌荒れが起こりやすいので気を付けましょう。
乾燥が進行してしまうことは老化が進むことを意味しています。シミやしわができたり、肌荒れがしやすくなったりといいことはありません。マスクを使用することがよくないということではなく、乾燥をしにくい状態でマスクを使用するということが大切です。マスクを着けるときの対策方法については次の記事でご紹介しますので、ぜひ合わせてご覧くださいね。(薬剤師・抗糖化美容研究家 花田真理)
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