ベルギーの首都ブリュッセルを22日午前襲った連続テロでは、国際空港で2回の爆発があり14人が死亡、その後中心部の地下鉄駅構内でも爆発があり20人が死亡した。さらに2カ所の爆発による負傷者は180人以上にのぼり、犠牲者がさらに増える可能性もある。
今回のテロに関して、メッセージアプリを通じて発信しているISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)系のメディア「アマク通信」が、犯行声明と受け取れるメッセージを発信した。「ベルギーの首都ブリュッセルの空港と中心部の地下鉄駅構内で、イスラム国の戦闘員が爆弾ベルトや装置を使って連続爆発を遂行した。ベルギーはイスラム国に敵対する有志連合に参加している国だ」
【参考記事】ベルギー「テロリストの温床」の街
さらに声明は、「戦闘員は空港内で発砲し、ベルトを爆発させた。地下鉄駅内でも自爆ベルトを爆発させた」と、いずれの爆発も自爆テロによる攻撃だったと言っている。
地元メディアは、空港爆破の容疑者と見られる3人の男が、事件前に空港内をスーツケースを乗せたカートを押しながら歩いている姿を写した画像を公開した。地元警察ではこの3人のうちの1人が、自爆に失敗して現在も逃亡を続けているとみて行方を追っている。
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空港の爆発に巻き込まれて負傷した人たち Ketevan Lardava/Courtesy of tv.ge/REUTERS
地下鉄の爆発で負傷した人たちの救護活動にあたる救急隊員 RTL Belgium via Reuters TV/REUTERS
地下鉄駅の爆発現場から線路伝いに避難する乗客 Courtesy @OSOSXE via Twitter/REUTERS
ブリュッセル中心部で連続テロの犠牲者を追悼する人たち Charles Platiau-REUTERS
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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
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