様々な施設やイベント会場は、防犯カメラや警備員などで守られているが、手薄なところがある。
空だ。
昨今、著しく進歩して手に入れやすくなったドローンが、空から簡単に忍び込んでくる可能性が高まっている。
ドローンの怖さは盗撮だけでは無い。危険物を持ち込むこともできるし、ドローン自体が落下してくる可能性もある。
そこで、ドローンが近付いたら検知するシステム『セコム・ドローン検知システム』のサービスが始まった。
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ドローンの侵入を監視せよ
セコムと言えば、FUTURUSでは昨年の12月に、セコムがドローンによる監視システムの提供を開始したことを紹介した。
『我が家のセキュリティに死角なし!セコムが世界初警備ドローンサービスの提供開始』
これはドローンを利用して、セキュリティーを強化しようという発想だった。
しかし、同社はドローンがセキュリティーにとって両刃の剣であることを認識している。
今度はそのドローンが悪用された場合のセキュリティー対策として、侵入してくるドローンを検知するシステムの提供を開始したのだ。
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『セコム・ドローン検知システム』は同社が長年培ってきた画像技術やセンシング技術を採用した複数の検知方法により、365日24時間体制でドローンの侵入を見張ることができる。
ドローンが施設やイベント会場に侵入してきたら、自動的に検知してカメラでの自動追跡を行う。
監視対象は、システムが設置された半径100メートル以内に侵入してきたドローンだ。
空からの侵入にも備えなければならない時代に
レーダーが、侵入してきたドローンを自動的に検知すると、まずドローンの位置が監視卓に表示される。
同時にレーダーが捉えた方向を、3D指向性マイクが集音し、ドローンの音を捉える。
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また、近赤外照明付高速パンチルトズームカメラがレーダーに連動してドローンを自動追跡し、その映像を監視卓にリアルタイムで表示する。
これらの機能により、監視者は迅速かつ正確にドローンの侵入状況を把握できるのだ。
『セコム・ドローン検知システム』の設置は4,000万円(税別)〜で、イベント用に短期的に利用する場合は別途見積が依頼できる。
いよいよセキュリティーは、空からの小さな侵入者にも備えなければならない時代に入ったようだ。
【参考・画像】
※ 報道資料 2015年度版 – 01月14日 – セキュリティ(防犯・警備)のセコム
※ Chesky / Shutterstock