フィンランド"箱"の優しさを! 浦安市「こんにちは あかちゃんギフト」が素敵

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2016年04月05日 07:42  マイナビニュース

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写真提供:マイナビニュース

安心して子育てができるように。各自治体はさまざまな方法で子育て支援を展開しているが、その中で千葉県浦安市では行政との切れ目のない子育て支援とともに、フィンランド政府が無料で妊婦に支給している「マタニティボックス」にならった、「こんにちは あかちゃんギフト」を支給している。実際どのような取り組みなのか、同市のこども部に話をうかがった。


○妊婦と行政をつなぐ切れ目のない支援


そもそもフィンランドの「マタニティボックス」とは何なのか。フィンランド政府は妊婦に対し、給付金と「マタニティボックス」のどちらか一方を支給しているが、ほとんどの妊婦が「マタニティボックス」を選択するという。新生児のベッドにもなるボックスの中には、マットレスやおむつ、新生児の衣服まで、さまざまなグッズが詰め合わされており、"育児スターターキット"として国民に親しまれている行政支援となっている。


この「マタニティボックス」にならった「こんにちは あかちゃんギフト」は、同市が平成27年度より本格導入した「子育てケアプラン」の取り組みの中で支給される。プランは妊娠届け出後、妊婦と行政とのつながりが希薄になりがちであることを危惧して導入されたもので、妊娠届提出時・出産前後・1歳の誕生日前後と3つのライフステージごとに、保護者と保健師やケアマネージャー(市の人材養成研修を受けた一般市民)とが一緒に相談しながら作成する。プランには目標・セルフケア・家族からの支援の項目があり、きめ細かさよりも一人ひとりに無理のないプランの作成を目指している。


○約2万円相当を無料でプレゼント


出産前後のプランの作成後に支給されるのが、この「こんにちは あかちゃんギフト」だ。生後〜1歳未満での使用を想定したもので、マザーズバッグや肌着、靴下など約2万円相当の赤ちゃん用品がセットになっている。新生児の敏感肌を守るため、国産であることとオーガニックコットンにこだわっているという。「現在、利用者の声を集計しているところですが、『こんなにもらえるなんて』『非常に心強い』などという声が届いています」と同市子ども部のスタッフは話す。


また同市はギフトのほかにも、出産前後でのプラン作成後に「こんにちはあかちゃんチケット」(5,000円分の金券)を、1歳の誕生日前後でのプラン作成後に「ファーストアニバーサリーチケット」(1万円分の金券)を支給している。


「子育てケアプラン」は平成27年度から本格実施となった取り組みだが、平成27年4月〜平成28年2月の時点で、妊娠届提出時のプラン作成者は1,051件、出産前後のプラン作成者は1,253件、1歳の誕生日前後のプラン作成者は786件となっているという。平成28年度の「こんにちは あかちゃんギフト」は利用者からの声を反映し、オレンジなど女の子を意識したカラー展開にするとともに、Tシャツやモンキーパンツなど一部の衣服は1歳半でも使えるサイズ展開にした。


これらは浦安市在住者への支援であるが、切れ目のない支援やマタニティーギフトの展開を始める自治体は増加傾向にある。こうした支援は育児問題の解決のみならず、「国や地域が子どもを歓迎してくれている」という精神的な支えにもなってくれるだろう。


(新田みつる)



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  • 10年前のことだけど、さいたま市は婚姻届と出生届、いずれも苗木プレゼント…大抵は枯らしてしまうんじゃ������������ӻ�����(育てる自信なくて貰わなかった) 育児や暮らしに実用的なものが良いなあ。考えてくれてると感じる---
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