ベッキーの不倫騒動、「アラ80」の女性は「糾弾される必要なし」と一刀両断

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2016年04月11日 18:02  新刊JP

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『家族という病2』(幻冬舎刊)
2016年に入り、ベッキーさんや乙武洋匡さんといった著名人の不倫がニュースを連日賑わしている。60万部突破のベストセラーとなった『家族という病』(幻冬舎刊)の著者であり、今年80歳になる下重暁子氏は、不倫に関してどう論じているのか。

第2弾となる『家族という病2』(幻冬舎刊)では、著者の下重氏が家族のしがらみや囚われの多い日本の実態を一刀両断している。「欧米人は日本の家族が理解できない」「なぜ不倫で女ばかりが責められるのか」といった日本独特の家族の謎に迫る。

■ベッキーの不倫騒動に対して「今の時代に余裕がない」

目の前にタブーが存在していたからこそ、男女の恋は燃え上がるもの。かつては、家のしがらみや束縛、身分など、男女の恋を阻む「タブー」が数多く存在していた。しかし、今の時代、そのような「タブー」というものはなくなりつつある。軽い恋愛を繰り返したり、燃える前に冷めてしまったりすることもある。「一人の方が楽」という傾向も見える。

では、「タブー」はどこにあるのか? それが「不倫」ということになるのかもしれない。下重氏は本書の中で以下のように述べている。

====(110ページより引用)
タブーがあった方が、恋は燃え上るのだとしたら、何をしてもいいという時代、恋にかけるのは難しい。
身近に見つけるとしたら、不倫しかない。
少なくとも人目に触れたり、家族にバレてはいけないから、タブーは存在する。
人に知られぬように心を通わせるためには、様々な工夫がいる。タブーがあるから、何の障害もないのとは違う。障害があればそれを乗り越えようとして、気持ちは高ぶってくる。

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その上で、ベッキーさんの不倫についても触れて、次のようにつづっている。

====(110、111ページより引用)
ベッキーさんの不倫騒動を見ていると、今の時代があまりに余裕がないと感じる。好きになった相手が結婚していることだってあるだろう。週刊誌ネタになったり、読者が興味を持つのは当たり前だが、そのために番組を降ろされたり、世間から糾弾される必要はない。恋は犯罪ではない。正しい、正しくないという価値だけで判断されることに私は不安を覚える。
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不倫に関しても、それに対する下重氏の考えに関しても、人それぞれ意見や考え方は違うだろうが、こういった話題を考え、自分なりの意見を持つことが大切なことなのではないだろうか。

不倫をはじめ、下重氏の語るさまざまな家族という病から、「家族」というものはどういうものなのか、「幸せな家族とは?」といったことを改めて考えるきっかけになるはずだ。

(新刊JP編集部)

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