鳴くし、くっついて離れないし…こんなミイラなら一緒に暮らしたい! 空木かける『ミイラの飼い方』

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2016年04月13日 18:11  おたぽる

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おたぽる

『ミイラの飼い方』(空木かける/双葉社)

 ミイラ、それは人間や動物の死体が人為的加工ないし自然条件によって乾燥され、腐敗せずに原形に近い状態を保っているもの。頭に浮かぶのは、博物館などでよく見る、包帯でぐるぐる巻きになっていたり、人間がそのまま干からびたような、ちょっと怖い印象のある姿ではないだろうか。



 そんなミイラが、父親から突然送られてきたら? そんな出だしから始まるのが、webサイト「comico」で人気連載中の、空木かける『ミイラの飼い方』(双葉社)だ。このマンガ、読者に“ミイラ萌え”体験をさせてくれる。だって送られてきたミイラが、私たちの想像する姿とは真逆の、もちもちぷにぷに、手のひらサイズのキュートな生き物(?)なのだから。



 高校生の柏木空のもとに、自称“冒険家”の父親から届いた大きな荷物。今まで「呪いのダルマ」やら「メリーさん人形」やら、命に危険を生じるような、ろくでもないものが送られてきていたため、恐る恐る荷物を開けると、そこには巨大な棺桶が。しかし、あきらかにやばそうな棺桶から出てきたのは小さくて可愛いミイラだった。



「ミーくん」と名づけられたそのミイラは、飼い犬のポチの真似をして「わんっ」と鳴くし、臆病だし、ミイラらしさ(?)のかけらもない。さらにはドッグフードを食べ、お風呂に喜んで入り、水を吸って体が膨張する始末。そして空にべったりくっついて離れない。ただ、空が学校から帰ってくるとミーくんがいつも萎れており、心配した空は学校に連れて行くことにしたのだが……。



 4月13日現在、「comico」上では75話まで掲載されている本作。コミック第1巻には12話までが収録されており、初めてミーくんを学校に連れて行った日に、起こる事件で幕を閉じる。この先、個性的な登場人物がどんどん増えていくので、配信で先読みしている人からすると少し物足りない気分になるだろうが、新たに追加されたストーリーや「ミーくん観察ノート」がまた萌える。特にカバー裏のマンガは必見だ。



 さすがにペットマンガ……ではないが、空とミーくんのゆるい日常を描いており、ほのぼのしてしまう。犬でも猫でもなく、ミイラに癒されてみてはいかがだろうか。仲良くなれる能力が欲しくなること請け合いだ。


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