熊本で震度7。住宅地で巨大地震に遭遇したときのチェックポイントと行動

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2016年04月15日 17:02  新刊JP

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熊本で震度7。住宅地で巨大地震に遭遇したときのチェックポイントと行動
2016年4月14日に、熊本県の熊本地方で起きたマグニチュード6.5の地震。この地震では、熊本県上益城郡益城町で、九州で起きた地震としては計測開始以来、初めて震度7を計測し、今もなお余震が続いています。

警察庁の発表によれば、15日午前6時現在で死者は9人で、家屋倒壊の下敷きになったケースが多いといいます。

突如として起きた巨大地震。今回の地震は、熊本市のベッドタウンである益城町が震央でしたが、もし住宅地で地震が発生したときに、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

住宅密集地では家屋の倒壊のほかに、火災も予想されます。また、昼間から夕方にかけて発生した場合、老人や女性、子供しか残っていないために救助活動も困難になりがち。そんなときに覚えておきたい行動を『巨大地震 リアルシミュレーション』(溝上恵監修、久保範明著、永岡書店刊)からご紹介します。

■避難する際の家の点検ポイントは3つ。「電気・ガス・戸締り」

(1)電気
電気はブレーカーを落とすのが基本ですが、ガスが匂う場合には換気を優先しましょう。ブレーカーを落としたときにスパークでもすると、爆発を引き起こす可能性があります。

(2)ガス
都市ガスの場合、メーター近くにある元栓、プロパンガスならボンベの元栓を閉めましょう。

(3)戸締り
地震後は犯罪も多いので、防犯に備えます。また、近所で火災が発生した場合にも、窓などからの火の進入を防ぐことができます。

■断水しても水道の残り水を確認する

断水していても水道管に水が残っている場合があるので、蛇口をひねってみて、出るようなら汲み置きをしておくとよいでしょう。

■避難路における危険物は?

本震で無事だったブロック塀でも、余震で倒れてくる可能性があります。また、自動販売機も危険。迂回するぐらいの用心深さが必要です。

■市街地火災からの脱出法

古い木造住宅の密集地は、大規模な火災が発生する危険があるため、そこから脱出することが最優先です。出来るだけ広い道を選び、大きな避難所に避難しましょう。周りを火に囲まれた場合、逃げ場を失ってしまいます。また、常に風向きを読んで、いかに風上に逃げるかを考えてください。

熊本ではまだ余震が続いており、気象庁は、今後一週間は強い揺れを観測するおそれがあるとした上で、引き続き注意することを促しています。

日本に住んでいる以上、いつどこで起こるか分からない巨大地震。いつでも防災・減災に対する意識を持ちましょう。

(新刊JP編集部)

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