押切もえの小説がノミネートされた山本周五郎賞ってどんな賞?

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2016年04月21日 19:02  新刊JP

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押切もえさんの『永遠とは違う一日』(新潮社刊)
4月21日、新潮文芸振興会主催の第29回三島由紀夫賞・山本周五郎賞の候補作が発表され、モデルとして活躍する押切もえさんの『永遠とは違う一日』(新潮社刊)が山本賞の候補に選ばれた。

『永遠とは違う一日』は文芸誌『小説新潮』で連載された6作の連作短編を収録したもので、押切さんにとって初めて文芸誌に発表した作品。押切さんの作品の山本賞ノミネートはツイッター上でも話題になり、ユーザーからは驚きの声が上がっている。

■山本賞とはどんな賞なのか?
新潮社のウェブサイトによれば、山本賞は「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」に贈られる賞で、現在の選考委員は石田衣良さん、角田光代さん、佐々木譲さん、白石一文さん、唯川恵さん。これまで小野不由美さんの『残穢』(第26回)、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』(第21回)、森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』(第20回)、宮部みゆきさんの『火車』(第6回)など、名だたる作品が受賞してきた。

■三島賞候補には文学研究の重鎮の名前が並ぶ
他に山本賞の候補作には宮内悠介さんの『アメリカ最後の実験』(新潮社刊)、湊かなえさんの『ユートピア』(集英社刊)など全5作品が候補。また、三島賞候補には名古屋外国語大学学長の亀山郁夫さんの『新カラマーゾフの兄弟』(河出書房新社刊)、第26代東京大学総長の蓮實重彦さんの「伯爵夫人」(『新潮』2016年4月号)などの名前が並んでいる。

選考会は5月16日に行われる。

(新刊JP編集部)

■第29回三島由紀夫賞候補作
いしいしんじ『悪声』(文藝春秋刊)
山下澄人『鳥の会議』(河出書房新社刊)
三輪太郎『憂国者たち』(講談社刊)
亀山郁夫『新カラマーゾフの兄弟(上・下)』(河出書房新社刊)
蓮實重彦「伯爵夫人」(『新潮4月号』)

■第29回山本周五郎賞候補作
湊かなえ『ユートピア』(集英社刊)
中田永一『私は存在が空気』(祥伝社刊)
相場英雄『ガラパゴス(上・下)』(小学館刊)
宮内悠介『アメリカ最後の実験』(新潮社刊)
押切もえ『永遠とは違う一日』(新潮社刊)

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