リーガ・エスパニョーラ第35節が23日に行われ、バルセロナとスポルティング・ヒホンが対戦。バルセロナが6−0と大勝し、勝ち点を82に伸ばして首位をキープした。
同試合ではバルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスが4ゴールを記録。大勝の立役者となった。スアレスは前節のデポルティーボ戦に続く“1試合4ゴール”を達成。2月3日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグ、バレンシア戦とあわせて今シーズン3回目の“ポーカー”(1試合4ゴール)を記録した。
1−0で迎えた63分、スアレスは自身1点目を決めた。ゴール後のセレブレーションでは、メッセージが書かれたユニフォームを掲げてみせた。同セレブレーションについて、バルセロナの公式HPがエピソードを伝えている。
スアレスは先日、相互互助を目的とした本を発表。発表イベントにて対面した女児と約束を交わしていたという。スアレスは、PKU(フェニルケトン尿症)を発症しているカンデラちゃんに「次のゴールは、この病気に苦しんでいる人たちに捧げる」と伝えていた。
約束どおり、スアレスはスポルティング・ヒホン戦での自身1点目を挙げた後、“YO APOYO PKU”(スペイン語で「PKU(と闘うこと)を応援する」)と書かれたユニフォームを掲げてみせた。クラブの公式HPによると、スアレスは「カンデラちゃんやこの病気に苦しむ子どもたち、大人たちにとって大事なこと。ゴールを捧げることで、それをはっきりと伝えたい」と話している。
なおスアレスは今シーズンのリーガ・エスパニョーラでの得点数を34に伸ばし、レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを抜いて得点ランク首位に浮上した。次節、バルセロナは30日に敵地でベティスと対戦する。