誰もが知る国民的作品『Dr.スランプ アラレちゃん』。ペンギン村を舞台に繰り広げられる、主人公アラレちゃんを中心としたドタバタコメディです。そしてそこに登場する人気キャラのひとり(ふたり)が、今回ご紹介させていただく「ガッちゃん」です。
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⇒則巻ガジラとは?(Dr.スランプ アラレちゃん)
http://www.charapedia.jp/character/info/18490/
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■実は天使
このガッちゃん、そもそも何者なのか正体が謎です。背中に羽根が生えており、いつも飛びながら移動します。頭には触覚が2本あり、そこからビーム。人間のご飯は食べずに、鉄などの硬いものをガジガジしながら食べます。話す言葉は「クピクピプペポ」。何語かも良く分かりません。しかし、この漫画の舞台となっているペンギン村自体が“変わり者の集まり”なので、これだけ不可思議な「ガッちゃん」の違和感さえも薄らいでおります。
そんな「ガッちゃん」は、アラレちゃん達が恐竜時代にタイムスリップした時に拾ってきた卵から生まれます。実はガッちゃん、「地球に危険な文明が栄えた場合、全てを食べ尽くして破壊せよ」という神の使命を持って原始時代に送られた天使なのです・・・が、アラレちゃんが卵を現代に持ち帰った事で神の計画が崩れてしまったのです。可愛く愉快でお茶目なのに、こんな大それた使命を持っていたキャラ設定だけでも、なかなかの魅力を感じませんか?
■とにかく強い!
ロボットであるアラレちゃんは、とにかく破天荒な強さを持っていますが、ガッちゃんの強さもまたなかなかのものです。アラレちゃんもガッちゃんも、どれだけとんでもない打撃や攻撃を食らってもケロっとして大笑いしながらそれを楽しんでいます。
もちろん打たれ強さだけでなく、自らの攻撃力も相当なもの。ガッちゃんの触覚から放たれるビームは何でも破壊してしまう威力を持っています。また、ガッちゃんは身体自体が頑丈で、アラレちゃんやオボッチャマンくんの攻撃ですらビクともしない相手を、ガッちゃんは体当たり一撃で転倒させたりしてしまうほど。とにかく小さくて愛くるしいこの赤ちゃんが、ペンギン村において実は最強というところがたまりません。
■名前の由来は?
みんなから「ガッちゃん」と呼ばれていますし、アニメのエンディングで流れる声の出演者のロールでも「ガッちゃん」と表示されていますが、実はこの子、原作での本名を「則巻ガジラ」といいます。
「ガジラ」という名前の由来は「ゴジラ」と「ガメラ」の合成語としてアラレちゃんが名付けたものですが、アニメではお皿や花瓶などなんでもガッチャンガッチャン割るというところから「ガッちゃん」と呼ばれる事になりました。原作で千兵衛さんが時々「ガジラさん」と呼ぶ事はありますが、ほとんど「ガッちゃん」と呼ばれています。
ストーリー上、ガッちゃんは二人に増えるのですが、どちらも「ガッちゃん」と呼ばれ、特に分けて呼ばれる事はありません。ちなみに二人同時に呼ぶ時には「ガッちゃんズ」と呼ばれます。
『Dr.スランプ』は大ヒット作品ですから、もちろんストーリー全体がとにかく笑いに溢れた面白いものになっていますが、やはりそれを盛り立てるのは個性豊かなキャラクター達です。そんな中、脇役でありながらも主役級の存在感と人気を誇る小さな「ガッちゃん(ズ)」は、誰もが認めるとても魅力的なキャラクター。愛さずにはいられないのです。
【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:冷やしたぬき(キャラペディア公式ライター)