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【世界髄膜炎デー】発症から24時間で死に至ることもある髄膜炎菌性髄膜炎とは

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2016年04月25日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

「流行性髄膜炎」とも呼ばれる髄膜炎菌性髄膜炎

The King Clinic院長 近利雄先生

 4月24日(日本時間では4月25日)は「世界髄膜炎デー」です。世界髄膜炎デーは、世界約20か国の団体が加盟する髄膜炎組織連合(CoMO)が、髄膜炎の認知向上と予防接種の普及を目指すことを目的に2009年に制定。毎年、さまざまな啓発イベントが開催されています。

 この世界髄膜炎デーを前に、サノフィ株式会社がプレスセミナー「身近に潜む『第3の髄膜炎』〜風邪と見分けがつかない危険な感染症の予防・診療最前線〜」を開催。The King Clinic院長の近利雄先生、湘南鎌倉総合病院 総合内科の十倉満先生らが講演しました。

 わたしたちの脳と脊髄を覆う髄膜の内部には、液体で満たされた部分があります。この部分で炎症が起こるのが髄膜炎という疾患です。原因となるのは、肺炎球菌やインフルエンザ菌(Hib:インフルエンザ菌b型)のような細菌や、ムンプスウイルスや単純ヘルペスウイルスなどウイルスです。中でも「髄膜炎菌」によって引き起こされる髄膜炎「髄膜炎菌性髄膜炎」は、他の細菌と比べて感染力が強く、集団感染をおこしやすいのが特徴で、別名「流行性髄膜炎」とも呼ばれています。

“遠い国の病気”ではない髄膜炎

湘南鎌倉総合病院 総合内科 十倉満先生

 髄膜炎菌性髄膜炎は、侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の病型の1つ。IMDを含む髄膜炎の初期症状はいわゆる風邪とよく似ており、「医師であっても初期に判別するのは困難です」と十倉先生。IMDは、早期に診断され、適切な治療を受けた場合でも、発症者の5〜10%は発症から24〜48時間以内に死亡するという報告もある病気です。近先生は「『24時間から』とされていますが、それ以上の早さで死に至るケースもあります」と、その恐ろしさを語りました。また、仮に死を免れたとしても、壊死した手足の切断せざるを得ないことも多いといいます。

 よくある風邪と似た症状から始まり、あっという間に重症化してしまう髄膜炎菌性髄膜炎。これまでは、「髄膜炎ベルト地帯」と呼ばれるアフリカ中央の国々でリスクが高い疾患とされていました。しかし、本来は世界中にある感染症で、中国、インド、サウジアラビア、オーストラリアやブラジルも高リスクエリアとされています。「身近なところでは上海の郊外の街では数年に一度、大流行が起こるので、子どもたちにワクチンを定期接種しています。私のクリニックでは上海に小さいお子さんを連れていく場合は、ワクチン接種をお勧めしています」(近先生)

 また、高リスクエリアでない日本であっても、髄膜炎菌の感染事例は数年に一度の頻度で確認されています。2011年には宮崎県の高校、2013年には三重県の高校で、2015年には山口県で行われたボーイスカウトの世界的なイベントである世界スカウトジャンボリーで感染事例が確認されています。

Bob Wernerさん「髄膜炎はあなたの大切な人を奪い去る」

来日したBob Wernerさん

 今回のセミナーでは、今から12年前、当時20歳だった娘のBeckyさんを髄膜炎菌感染症によって失ったBob Wernerさんがアメリカから来日、講演しました。「Beckyはバレーボールやカントリーミュージックが好きなどこにでもいる普通の大学生でした」とWernerさん。Wernerさんの会社で仕事の手伝いもしていたそうです。

 Beckyさんが最初に体調の異変を訴えたのは2004年2月24日の朝。「少し風邪っぽい」程度のものでした。しかし、翌25日の午後9時、残念ながらBeckyさんは亡くなってしまいした。2週間前まで、家族と海外旅行を楽しめるほど元気だったにも関わらず、わずか2日足らずで突然の別れを迎えることになってしまったのです。

 Wernerさんは「髄膜炎はあなたの大切な人を奪い去ります。髄膜炎はワクチンで防げる病気です。アメリカや多くのヨーロッパの国々では、ワクチン接種を推奨していますし、州によっては11歳までに接種することを義務づけています。日本もそうなることを望んでいます」と予防接種の重要性を訴えます。

 「髄膜炎を知ってもらうために、世界髄膜炎デーには身近な人に『髄膜炎って知ってる?』と尋ねてみてください」(Wernerさん)

(QLife編集部)

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