日食の数日後、インドネシア・スラウェシ島東部にあるバンガイ島の村の漁師が海で見つけたのは等身大の美しい人形だった。『dailystar.co.uk』が伝えている。
イスラム教徒にとって“日食”はアッラー(神)の力の偉大さを証明できる特別な行事として捉えられており、各地のモスクで礼拝が実施される。島の人口の大部分がイスラム教というバンガイ島の漁師、パーディンさん(21)が等身大の美しい女性の人形が漂流しているのを見つけたのは、3月9日の日食から3日後の12日だった。日食直後だったこともあり、パーディンさんは“この人形は空から遣わされた天使に違いない”と村に持ち帰った。
パーディンさんの母親は、突然一家を訪れた天使を甲斐甲斐しく世話するようになる。毎日洋服を取り替え、イスラム教徒の女性が用いるスカーフである“ヒジャブ”を頭にかぶせ、椅子に座らせて休ませた。いつの間にかこの天使の噂は村中に広まり、「天使の子供が座礁して泣いていたところをパーディンが助けたようだ」「バンガイ島に天使が現れた」など話はどんどん膨らんでいく。ついにある日、警察官が天使をひと目見ようとやってきた。
しかしこの天使は、地元警察によって正体が暴かれてしまう。警察官は洋服の下に豊満なボディが隠されていることを確認し、白い肌に大きな緑色の瞳、淡いピンクの唇の美しい顔立ちの人形は“ダッチワイフ”であると断定した。
人形は空気を入れると膨らむタイプで、どこから流れてきたのかは不明であるが「不適切かつ問題である」として警察に没収されている。
出典:http://www.dailystar.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)