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正常眼圧の緑内障患者さんに朗報。新規化合物による進行抑制に期待

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2016年05月11日 18:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

未だ有効な治療方法がない正常眼圧の緑内障

画像はリリースより

 日本国内での失明原因の第1位となっている「緑内障」。視神経に障害が起こって徐々に視野が欠ける病気で、一度進行してしまうと視力を取り戻すことができません。日本では40歳以上の人の約5%に緑内障の兆候があると言われており、年齢が上がるほどその比率は高まります。

 緑内障の最たる原因は、目の中を循環する液体(房水)が循環しなくなり、眼圧(目の中の圧力)が上昇して視神経に障害をもたらすこと。現在は、点眼液やレーザー、手術などで眼圧を下げることが唯一の治療方法です。しかし、日本人の場合は眼圧が正常であるにもかかわらず緑内障を発症するケースが多く、新たな治療方法が求められていました。そのようななか、神経保護効果を持つ化合物が緑内障の進行抑制に有効であることを、京都大学の研究グループが突き止めました。

KUS剤が緑内障の進行抑制に有効であることを確認

 研究グループは、これまでの研究でKUS(Kyoto University Substance)剤と呼ばれる化合物を新規合成し、ストレスによる細胞死を防ぐ効果を示してきました。今回の研究は、このKUS剤が緑内障の進行抑制につながるかどうかマウスを使って検証したものです。

 緑内障の進行要因は、眼圧上昇のほかに、体内で産生される興奮性神経伝達物質・グルタミン酸が上昇して網膜神経の細胞死を招くパターンや、GLASTというグルタミン酸を神経細胞に取り込む輸送体が減ることで、グルタミン酸濃度が上昇して細胞死をもたらすパターンが考えられます。これらの要因を持った3種類のモデルマウスに対して一定期間KUS剤を投与したところ、それぞれに有効性が認められました。

 この研究は、眼圧を下げるという治療方法しかなかった緑内障に、「神経保護」というアプローチが有効であることを示したものです。ほかにも、細胞死が原因で発症する疾患への応用が期待できます。実際に患者さんへ投与できる状態になるまでには、臨床試験によって安全性を確認する必要があり、最低でも5年はかかる見込みとのこと。実用化が待ち遠しいですね。(QLife編集部)

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