回答者の8割が間違えた「歯に関する知識」−花王調査

0

2016年05月24日 12:00  QLife(キューライフ)

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

QLife(キューライフ)

40代は口内環境の曲がり角?45%が「唾液の量が減った」と回答

 加齢やストレスにより減少する唾液の量。唾液の量が減ると、口の中が汚れやすくなり、歯垢もつきやすくなります。そして、歯垢が付着すると酸により歯の表層からカルシウムなどのミネラルが流出するため、初期のむし歯になるリスクが高まります。

 しかし、花王株式会社が実施した調査では、このことを知っていたのはわずか15.6%。8割以上がなぜ初期むし歯になるのか知らないことがわかりました。20代から60代の女性500人を対象に行われた今回の調査では、まず「最近、唾液の量が減ったと感じることがありますか?」と尋ねたところ、35.8%が「あてはまる」と回答。40代では45.0%が「あてはまる」との回答が全年代の中で最多となりました。

 また、歯に関する誤った知識を持っている人が多いこともわかりました。「カルシウムを多く含む食品を摂取すれば、歯質は強化されると思いますか?」と聞いたところ、80.0%が「そう思う」と答えていますが、これは誤った認識とのこと。骨は牛乳や魚などに含まれるカルシウムを摂取することで強くなりますが、歯の場合は食べ物からのカルシウム摂取だけでは強くならないため、骨とは異なる歯のカルシウム補給が必要だといいます。

週に2回以上歯みがきをせずに寝る人も2割

 次に、むし歯のリスクに関する質問として、「口内のむし歯リスクが最も高くなるタイミングはいつだと思うか?」と尋ねたところ、89.4%が「就寝中」と回答。実際に、睡眠中は唾液の量が減少するため、口の中のむし歯リスクは高くなります。そのことは理解していていも、週に2回以上歯みがきをしないで寝ることがあると答えた人が19.8%と約2割に達しています。とくに40代では25%と4人に1人の割合でした。また、55.8%が「甘いものをよく食べる(間食が1日2回以上)」と答えています。

 それでは、むし歯予防のためには何をしたらいいでしょうか。調査リリースでは、高柳歯科医院の高柳篤史先生が監修を務めた「歯垢の下のカルシウム流出危険度チェック」が紹介されています。この危険度チェックでは、「歯のくすみが気になってきた」、「歯の間にものがつまりやすくなった」、「治療した歯をもう一度治療したことがある」、「甘いものをよく食べる(間食が1日2回以上)」、「寝る2時間以内にものを食べることがある(週2回以上)」のうち1つでも当てはまる人は、カルシウム流出リスクが高い可能性があるとされています。項目に1つでも当てはまった人は、歯垢の下ではカルシウムが流出してしまう、ということを意識して毎日の歯磨きを見直すのがよいでしょう。(林 渉和子)

関連リンク

⇒元の記事を読む

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定