今のところ、運輸省の管轄下にある国家空港運営総局(General Directorate of State Airports Authority)は「レーダーにそのような機影は確認されていない」と冷静である。だがパイロットにとって「コックピットの窓から未確認飛行物体を見た」と報告することは非常に真剣かつ慎重な判断に基づいたものである。軍が極秘で戦闘機、偵察機、シャトルなどを打ち上げることがある上、何よりUFOは非科学的なもので、迂闊に「見た」と口にすると精神疾患か、パイロットには致命的となる幻視という問題を抱えているなどと受け止められることもある。コックピットの2名が揃ってそう主張している以上、当局も「ただのお騒がせ」と無視するわけにはいかないはずだ。