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国民医療費の3割を占めるNCD関連疾患患者の大規模調査結果を発表−塩野義

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2016年06月02日 18:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

生活習慣の改善、実施率低く

帝京大学臨床研究センター センター長の寺本民生先生

 不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などの原因が共通しており、生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめて、NCD(non-communicable disease)関連疾患といいます。具体的には、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心血管疾患、がん、慢性呼吸器疾患、うつ病など。これらNCD関連疾患が日本人の死因の約6割、国民医療費の約3割を占めていることが、大きな問題となっています。一般的に高血圧、脂質異常症、糖尿病はかかりつけ医、がんやうつ病は専門医、と診療する疾患は分けられていますが、例えば糖尿病とがんなど、複数疾患に罹患する患者が増えている中、医師には疾患別の個別対応ではなく、包括的な視点で対応することが求められています。

 このような現状を踏まえ、塩野義製薬株式会社では、総合的な病気への意識や行動の実態を把握するため、20代〜60代のNCD関連疾患患者3,031人を対象にインターネット調査を実施しました。

 調査の結果、今抱えている病気について「治療を継続しなければならない」77.2%、「治療を続けることによって、健康な人とそれほど変わらない生活が送れる」72.0%と、NCD関連疾患の患者の7割以上が治療を継続する意識があることがわかりました。一方で、「治療に必要なことはきっちりやっている」は53.3%だったほか、「自分の健康は自分で管理したい」と考える人は56.9%にとどまりました。さらに、「自分なりの治療目標がきちんとある」と答えた人は3割弱でした。

 「定期的に通院する」は87.1%、「定期的に薬を服用する」は71.6%で、大多数は通院・服薬をきちんと守っていると回答した一方、「適切な運動」、「食事の制限・コントロール」、「アルコールの制限・禁酒」を行っている人は2割〜3割で、いわゆる“生活習慣の改善”の実施率は低いことがわかりました。ほかに、医師以外の医療関係者の中で最も関わりのある人を聞いたところ、4割超が「医師以外にいない」と回答。コメディカルとの関わりがほとんどないことがわかりました。

治療意識と生活満足度、疾患コントロールに影響

 5月31日に都内で開催されたプレスセミナーで、帝京大学臨床研究センター センター長の寺本民生先生はこの調査結果について、「“きっちり前向き治療意識(治療をきっちりやっている、前向きに取り組んでいる)”と、“生活満足度(毎日の生活に張り合いがあり、将来に希望がある)”の両方が高い人では、“治療を続けることによって病状が改善される”“治療を続けることで、合併症が予防できる”“自分の健康は自分で管理したい”と考える人がいずれも7割前後と高く、前向き治療意識と生活満足度は患者自身の“疾患コントロール意識”に影響を与えます」と分析。「トータルケアを実践することが、継続的で最適な治療実践につながり、病状悪化、重篤化抑制になります」と強調しました。

 超高齢社会を迎えている中、NCD関連疾患患者はますます増加すると考えられ、トータルケアの充実が期待されます。(QLife編集部)

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