60代男性の半数、生活習慣病で定期的に通院
日々仕事に追われ、食生活や睡眠時間が乱れがちなビジネスパーソン。自身の健康について、どのような意識を持っているでしょうか。日本調剤株式会社が20代から60代のビジネスパーソン男女1,000人を対象に、健康に関する意識調査を実施しました。それによると、現在自分の健康に不安を感じることが「非常にある」と答えた人は9.4%。「少しある」と答えた49.4%と合わせると、およそ6割の人が健康に不安を感じているという結果になりました。
健康に不安を感じる要因では、「疲れやすい」が57.7%で最も多く、次いで「肩・首こりがひどい(41.8%)」「体がだるい、重い(39.5%)」と続きます。「寝ても疲れがとれない」、「体の冷えやむくみ」、「めまいを感じる」の割合が、男性より女性の方が高い傾向が見られます。また、日ごろストレスを感じることが「非常にある」、「少しある」と答えた人は合わせて71.9%。最もストレスを感じる割合が高いのは、女性の20代と30代でした。
また、定期的に医療機関に通院している生活習慣病があるか聞いたところ、全体では20.2%が「ある」と回答。性年代別では男性の50代が44.0%、男性の60代が50.0%と特に高くなっています。生活習慣病が「ある」人のうち、処方されている薬が「ある」人は81.7%でした。処方されている薬の種類は、「1種類」が41.8%で最も多く、次いで「2種類(22.4%)」となりましたが、「5種類以上」処方されている人も15.2%いました。
健康に関する不安や悩み、4人に1人「相談しない」
さらに今回の調査では、健康状態を確認するために行っているセルフチェックについて尋ねています。当てはまるものをすべて答えてもらったところ、最も多かったのは「体重測定」。46.3%の人が実行していました。「体脂肪測定(19.7%)」、「血圧測定(18.3%)」が上位に入る一方、「特にない」人も43.3%と4割を超えています。なかでも男性の20代から40代と女性の20代では、5割以上が特に何も行っていないという結果でした。
日ごろ、健康のために心がけていることはありますかという質問には、44.3%が「食事の栄養バランス」と答え、「十分な睡眠(38.8%)」「規則正しい生活(34.4%)」「運動やスポーツ(27.0%)」と続きます。「特にない」は20.4%でした。性年代別でみても心がけていることの内容に大きな違いはありませんが、男性30代では「特にない」が34.0%と、ほかの年代に比べて高い傾向がみられました。
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最後に、健康に関する不安や悩みを相談する場合、どのような相手や場所に相談することが多いか尋ねています。最も多かった回答は「家族や親せき」で32.2%、次いで「医療機関の医師(24.3%)」「知人や友人(10.3%)」でした。しかし、25.5%と4人に1人が「相談しない」と回答しています。体調の異変やそれにも伴う不安や悩みは、自分自身で判断するのが難しいこともありますので、相談できる身近な人やかかりつけのお医者さんを決めておくのが良いでしょう。(林 渉和子)
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