問題がなくても「歯科医院に定期的に通う」人が増加中
歯医者に行くのはどうも憂うつで、多少歯に違和感があっても見て見ぬふり。気づいたら症状が悪化して、ヘビーな治療を受けることになってしまった…。そんな経験をした人は多いのではないでしょうか。しかし、最近は人々の意識に変化が見られるようです。
日本歯科医師会が隔年で実施している調査によると、1年のうちに治療や検診など何らかの口腔チェックを受けた人は49.0%。男性よりも女性の方が比率は高く、20代以降は高齢になるほど比率が高くなっています。口腔チェックを受けた理由は、「痛み・はれ・出血があったから」(32.3%)が最も多く、「定期的に通う(チェックする)時期だったから」(31.9%)、「過去の治療箇所の不具合が生じたから」(23.7%)といった理由が続きました。
5年前の調査結果と比べると、「痛み・はれ・出血があったから」という理由は13.2%減少し(45.8%→32.6%)、「定期的に通う(チェック)時期だったから」という理由は11.4%増加(20.6%→32.6%)。歯の病気予防に対する意識の高まりが見てとれます。
歯科疾患と全身の疾患との関係性についてはまだ知られていない
今回の調査で「かかりつけの歯科医がいる」と回答した人は67.0%に上り、年齢が高いほど比率が高い傾向にありますが、20代、30代の若い世代でもかかりつけの歯科医を持つ人が増えています。また、人々は歯科医師の技術力はもちろんのこと、歯科医院の設備やサービスの充実を求めており、「歯の正しい磨き方」や「歯や口の中の主な疾病とその予防方法」など、日常的なセルフケアに関するアドバイスを求めていることもわかりました。
一方で、歯周病が「低体重児出産や早産」「血糖値を下げる妨げ」「肺炎」「脳卒中」「心臓疾患」といった疾患に影響をもたらす可能性については、半数以上が「まったく知らない」と回答。意識の高まりによって虫歯の罹患率は低下傾向にありますが、さらに知識を深めていくことで、さまざまな疾患の予防につなげていけるかもしれません。(QLife編集部)
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