UEFA(欧州サッカー連盟)は12日、サポーターが暴動を起こしたイングランドとロシアに対して警告を送ったことを発表した。
イングランド代表とロシア代表は11日に行われたユーロ2016・グループステージ第1節で対戦。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、試合開催地のマルセイユで、試合前から地元住民やロシア人、イングランド人の間で乱闘が勃発していた。警察が出動し催涙ガスや放水銃を使用して鎮圧する事態となり、2名のイングランド人サポーターが重体で、その他11人が軽傷を負っていると報じられている。
また1−1の引き分けで試合が終了した後、スタジアム内でも両国のサポーターたちが衝突。あるイングランド人サポーターが心停止に陥り、蘇生を受けて病院へ搬送されたという。なお、試合前日の10日にも2度に渡りファンの衝突が発生しており、警官が止めに入る騒ぎが発生していた。
これに対しUEFAは12日、次のような声明を発表した。
「イングランド代表とロシア代表のサポーターによる受け入れがたい行動は、サッカーにおいてふさわしいものではありません」
「執行委員会は、イングランドサッカー協会(FA)とロシアサッカー協会(RFS)に対して、次に暴動が起きた場合、両チームを失格とする可能性などの追加処分も辞さない考えであると、警告しました」
「FAとRFSに対して、自国サポーターに責任と敬意を持った行動を訴えるように要請しました」