殻がない状態の卵から、ヒナを孵(かえ)す。不可能としか思えない偉業をやってのけたのは、高校の生物部のみなさん。つまりは、現役の高校生!
千葉県立生浜高等学校生物部のみなさんが、顧問である田原豊先生と力を合わせて成功させたこのあまり類を見ない研究が、日本で、そして世界で、話題になっているようです。
【世界の研究者たちが注目!】
「平成24年度千葉県児童生徒・教職員科学作品展」における最高の栄誉、特別賞など、多くの賞を受賞。海外の研究者たちからも注目を集めている研究、『殻無し卵孵化への挑戦! -誕生- 』。
【ラップの中に有精鶏卵を割りいれる「ラップ法」を採用】
卵を孵化させる方法は、想像以上にシンプル。食用の有精鶏卵を割り、透明プラスチックラップの中へ。そのままの状態で胚を培養する「ラップ法」により見事、ヒヨコを誕生させるに至ったんですって。
【根気強く努力した結果です】
田原先生は生徒たちと一緒にこの研究を30年以上も続けてきましたが、これまで1度も成功したことはなかったのだそう。
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ヒナを孵すことができた2012年だけでも、300個を超える有精鶏卵を割って試行錯誤を繰り返してきたらしく、その苦労を想像すると気が遠くなってしまいます。
【NHK『ガッテン!』で取り上げられ話題に】
現在は、ニワトリのみならずウズラのヒナをも孵すことにも成功したという、生浜高校生物部。一体なぜ、今再び彼らの研究が注目を集めているのかといいますと、それは今年5月18日(水)放送のNHK番組『ガッテン!(ためしてガッテン)』で取り上げられたから!
【ネットの声】
ラップが透明なので、ヒナが育っていく様子が、よく見てとれる。貴重すぎる映像を目にした国内外のみなさまからは続々、コメントが寄せられておりました。
「すげぇ」
「マジで こんなことできんの!?」
「自分でも挑戦してみたい」
「1つのラップに卵を2個割りいれたら、どうなるんだろう?」
「ちょっと気持ち悪い」
「アメリカの高校生がスナップチャットだのフェイスブックだのしている間に、日本の学生はこんなことしてたのか」
「卵黄の中に “鼓動” が見える! クール!」
【これからも研究、頑張ってください!】
卵黄の中にぽちっとある直径わずか3ミリほどの点、胚盤が、みるみる育っていつしか卵黄を超えるサイズに。少しずつヒヨコの姿へと近づいていく様子は神秘的で、見終わった後は感動すら覚えます。
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田原先生、そして生浜高校生物部のみなさんの熱意に、改めて大きな拍手!
参照元:千葉県立生浜高等学校 [1] [2] (pdf)、NHK ガッテン!
画像:ぱくたそ
執筆=田端あんじ (c)Pouch