世帯人数が多いほど認知度高く
2015年4月より「機能性表示食品」制度が始まり、約1年。機能性表示は一般消費者にどれくらい浸透し、特定保健用食品(トクホ)との違いはどの程度理解されたのでしょうか。株式会社マーシュが、全国の30代から50代の女性300人を対象に、アンケート調査を実施しました。
「『機能性表示』という言葉を知っていますか」と尋ねたところ、「知っている」、「やや知っている」が合わせて39.7%で「聞いたことあるが、あまり知らない」、「聞いたこともないし、知らない」が49.6%となり、知らない人が9.9ポイント上回りました。認知度を世帯構成別でみると、「3人暮らし以上」が認知度41.1%で最も高く、世帯年収別では「1000〜1500万円未満」の人が70.9%で最も高くなりました。
トクホとの違いを理解している人は23.5%
さらに「機能性表示」を知っている119人に対し、「機能性表示」と「特定保健用食品」の違いを理解しているか尋ねたところ、半数以上がどちらについても「言葉は知っているが意味は理解していない」と回答。「機能性表示」の意味を理解していて、「特定保健用食品」との違いも理解している人は23.5%で、「機能性表示」の意味は理解していても「特定保健用食品」との違いはわからない人も19.3%いました。
「機能性表示」の説明文を読んでもらった後に、「機能性表示」商品を選ぶか聞くと、「選ぶ(と思う)」が35.3%で、「選ばない(と思う)」の12.0%を23.3ポイント上回りました。また「機能性表示」を認知している人の方が、知らない人より「機能性表示」商品を選ぶ傾向が高くなることもわかりました。「機能性表示」食品を購買に繋げるためには認知や意味の理解、特定保健用食品との違いを広めることがポイントのようです。(林 渉和子)
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