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肺非結核性抗酸菌症の国内患者数が急増、肺結核にも匹敵

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2016年06月17日 18:00  QLife(キューライフ)

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7年前と比較して2.6倍、罹患率は世界トップに

画像はリリースより

 慶応義塾大学医学部などが7年ぶりに行った全国調査の結果、非肺結核性抗酸菌症(肺NTM症)の罹患率が年間10万人当たり14.7人と推定され、前回調査時の約2.6倍に急増したことが明らかになりました。

 肺NTM症とは、結核菌・らい菌以外の抗酸菌が引き起こすもので、肺に感染すると慢性呼吸器感染症につながる病気です。抗酸菌は150種類以上発見されており、土や水中など自然界に存在し、菌の種類によって病原性はさまざまです。結核との大きな違いとして、人から人には感染しません。病気の進行は緩やかですが、確実に有効な治療法がないため、患者数が蓄積されており、重症者も多くなっています。

 今回の調査は、同大学と結核予防会、国立感染症研究所らが共同で実施。日本呼吸器学会認定施設・関連施設(884施設)を対象に、2014年1月から3月までの肺NTM症と結核の新規診断数を記入するアンケート調査を行いました。その結果、肺NTM症の患者数はすでに肺結核をしのぐ勢いで増えており、同時に、日本は肺NTM症の罹患率が最も高い国であることもわかりました。

難治性の肺NTM症も約5倍に急増

 肺NTM症の患者数が急増した背景には、医療従事者間での認知度が上がったことや、高齢化、診断精度の向上、検診機会の増加などが考えられていますが、明確な要因は不明で、今後の研究が待たれています。

 また、肺NTM症のうち、大多数を占めるのはマック菌が原因となる肺MAC症で、世界で最も多いという報告もあります。今回の調査では、次に多いのはカンザシ菌が原因のもので、推定罹患率は年間10万人あたり0.6人と判明。さらに、最も難治性の肺Mycobacterium abscessus症は年間10万人あたり0.5人と算出され、7年前の調査から約5倍と急激に増えていることがわかりました。

 結核は治療により、大多数は治癒する病となりましたが、肺NTM症は現時点では、有効な治療法がほとんどなく、有病率(特定時点における疾患を有する人口)は結核よりもさらに高いと予想されます。肺NTM症が患者さんへの負担に加えて、社会に及ぼす影響は十分に高いと考えられます。有病率を含めた詳細な実態把握や、更なる研究および対策が急務となっています。(菊地 香織)

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  • 肺NTM症。聞いたこともなかった。今まで知らなかった病気が増えてきている気がする。
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