アメリカの50歳以上は38%が今なおゲーム好き!

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2016年06月18日 11:11  おたぽる

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おたぽる

「AARP」より。

 ビデオゲームは年齢を重ねると次第に離れていく趣味、というイメージを抱く人も多いかもしれない、どうやらその印象は完全に過去のものになったようだ。アメリカでは50歳以上の現役ゲーマー人口が約4100万人にものぼっていることが判明したのだ。ビデオゲームはもはや“卒業”するような趣味ではないのである。




■ビデオゲームは“一生の友”に



 6月14日から16日までの3日間にわたり米・ロサンゼルスで開催された世界最大級のゲーム展覧会「E3 2016」を前に、ESA(エンターテインメントソフトウェア協会)とAARP (全米退職者協会) が合同で発表した調査報告が話題を呼んでいる。50歳以上のアメリカ人の38%が今なおビデオゲームを楽しんでいることが明らかになったのだ。現代の多くの中高年は、ビデオゲーム趣味をそのままずっと続けていることになるト)ゲーマーの平均より頻繁にゲームを楽しんでいることになる。。



 調査では50歳以上の2964人(ゲーマー1510人、非ゲーマー1454人)にオンラインアンケートを実施し、興味深い調査結果がいろいろと導き出された。



・50代以上のゲーマーが楽しむプラットホームのトップはPCで59%、スマホや携帯端末は僅差で57%。



・50代以上のゲーマーの59%はオンラインゲームを楽しんでいる。



・50代以上のゲーマーのうち4分の3が毎週ゲームをプレイし、10人に4人が毎日ゲームをプレイしている。興味深いことに若者(ヤングアダル



・50代以上では男性(35%)よりも女性(40%)のほうがゲーマーである割合が高い。



・50代以上のゲーマーで毎日ゲームをするのは男性(35%)よりも女性(45%)のほうが多い。



・50代以上のゲーマーに人気のゲームジャンルはカード&麻雀(46%)、パズル&ロジックゲーム(44%)、続いてクイズやボードゲームがトップ3を占める。



・50歳以上のゲーマーのうち、22%が過去6カ月以内にビデオゲーム関連の商品を購入している。そのうち77%が自身のために購入している一方、52%は他の人のために商品を購入している。



・50代以上のゲーマーで、5年前よりも現在のほうがゲームをプレイする時間が長くなったと回答した女性ゲーマーは57%、一方で男性ゲーマーは43%。



 中高年女性ゲーマーの活躍が目立つほか、オンラインゲームや新作を貪欲にプレイしていることも浮き彫りになった。そして60代のゲーマーもまだまだ“お盛ん”であることから、今後さらにユーザー層がどんどん高齢方向へと拡大していくことになる。マーケット面では当然歓迎すべきことであろう。




■『World of Warcraft』で高齢者の認知機能が改善



 これまでもビデオゲームが高齢者の認知機能の維持、向上に役立っているという研究がいくつか報告されているが、具体的のどのゲームタイトルがいいのだろうか。ノースカロライナ大学の研究者が昨年、このテーマで研究を発表している。実験は、60歳から77歳までの高齢者30人以上が参加し、2つのグループに分けられた。



・Aグループ:認知機能を計測するテストを受けた後、世界で最も人気のあるMMORPG『World of Warcraft』を1日2時間、2週間にわたってプレイしてもらった。その後、再び認知テストを受けた。



・Bグループ:認知機能を計測する同じテストを受けたのみ(Aグループと比較するため)。



 2週間が過ぎAグループの人々の、ゲームをする前とプレイ2週間後の認知テストの成績に変化が生じた。もともとテストの成績が良かった人は2度目のテストでもあまり変化を見せなかったが、最初のテストの成績が低かった人々は大きくスコアを伸ばしたということだ。つまり認知機能が低かった高齢者は、オンラインゲーム『World of Warcraft』によって、認知機能が改善したということになるのだ。



「『World of Warcraft』は認知機能を測るひとつの基準になります」と研究論文は指摘している。そしてこの『World of Warcraft』と同じく、どうせするなら認知機能の改善、向上に役立つゲームタイトルを選んでプレイしたいというニーズもあるだろう。そこで研究では高齢者のIQと知力の向上に効果的なゲームタイトルを『World of Warcraft』のほかにも挙げている。それは以下の通りだ。



・『Neuroracer』
 カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者が高齢者の認知制御を再活性化させるために開発したカーレースゲーム。



・『War Thunder』
第二次世界大戦前後の航空機、戦車を題材とするMMOコンバットゲーム。



『Neuroracer』は市販のゲームではないが、『World of Warcraft』も『War Thunder』も人気のオンラインゲームだ。将来の脳の健康のためにも、今から少しばかりハマってみてもいいのかもしれない。
(文/仲田しんじ)



【参考】
・AARP
http://www.aarp.org/research/topics/technology/info-2016/electronic-gaming-research-adults-50plus.html?cmp=RDRCT-PRI-OTHER-TECHNOLOGY-042816



・A Place for Mom Senior Living Blog
http://www.aplaceformom.com/blog/12-15-15-best-video-games-for-seniors/


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  • 見出しの、この「今なお」って書き方そのものがなんか引っかかるな。それはともかく、アメリカと日本では遊んでいる「ゲーム」そのものの質の違いもあるんだろうなって思う。PC環境でのFPSとかでしょ、この場合は。
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