米国人男性「警察の違法捜査を受け、PTSDが悪化」慰謝料求め、東京都を提訴

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2016年06月23日 19:42  弁護士ドットコム

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警察から違法な職務質問や捜索を受けたことで、名誉を傷つけられたうえ、当時患っていたPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が悪化したなどとして、アメリカ国籍の40代男性が6月23日、東京都を相手取って、慰謝料200万円と謝罪文の交付を求める訴訟を東京地裁に起こした。


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●許可してないのに車の助手席ドアを開けられた


訴状などによると、原告の男性は都内で、日本人の妻と子どもと暮らしている。2015年3月、在留資格更新のために池袋で車を運転していたところ、警視庁池袋署の警察官が「なんで外人がこの車を運転するの?」などと、何の嫌疑もないにもかかわらず、職務質問をしてきたという。



警察官はさらに、男性の許可がないにもかかわらず、助手席のドアを開けて、グローブボックス(小物入れ)を調べるなど、プライバシーを侵害するかたちで車内を捜索。その後、男性を池袋署に同行して、約3.5時間にわたって取り調べたうえ、謝罪文を書かせたという。



男性は当時PTSDを患っていたが、一連の捜査を受けて、その症状が悪化したそうだ。



●「今でも警察はこわい」


男性は提訴後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開き、「とてもこわかった」と捜査を受けた当時の心境を振り返った。「日本の運転免許も持っていたし、スピードも出していなかった。なぜ警察は私に意地悪したのか。日本は好きだけど、今でも警察はこわい」と語った。



男性の代理人をつとめる戸舘圭之弁護士は「(日本人の)私が運転していたら、こういう事態にならなかった」と述べ、捜査の背景に外国人差别があったことを指摘した。また、磯部たな弁護士は提訴の意義について「警察に違法なことをおこなったことを認めさせ、反省・謝罪してもらうことだ」と説明した。


(弁護士ドットコムニュース)


このニュースに関するつぶやき

  • 池袋という土地柄もある。全員じゃないけど警官もそれに比例して外人と見ただけで猜疑心を向ける。”見た目”で差別されたくないと言われても完全に差別をなくすことは難しい。
    • イイネ!9
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