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大酒家の「腸内フローラ」の実態を解明−東北大

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2016年06月27日 12:10  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

糞便の菌叢構造に大きな特徴

 長い期間、多量の飲酒を続けていると、腸内環境にどのような変化が起こるのでしょうか?東北大学大学院工学研究科と、アルコール依存症専門病棟がある久里浜医療センター(神奈川県)らによる共同チームが、糞便の微生物フローラ(菌叢(きんそう))に注目した研究を行いました。

 微生物フローラとは、ある環境に生息するさまざまな種類の微生物の集まりのこと。研究グループが、アルコール依存症患者16人と健常者48人の糞便の菌叢構造を比較した結果、大きな違いがあることがわかりました。患者の便では、便の主要な部分を占める酸素耐性のない腸内細菌群(偏性嫌気性菌)がやや減少し、酸素耐性のある腸内細菌群(通性嫌気性菌)が増加していました。

 さらに、喫煙習慣が加わることで、この傾向が増強するという結果も明らかになりました。飲酒や喫煙により、体内には老化や発がんの原因物質と考えられる「活性酸素」が生じることから、研究グループでは、菌叢構造の変化は、アルコール代謝で生じる活性酸素と関係があるのでは、と推定しています。

飲酒と大腸がん発症リスクの関連は、依然不明点も

 既に、疫学的研究によって、多量飲酒の習慣が大腸(直腸結腸)の発がんリスクを増大させることがわかっています。久里浜医療センターがアルコール依存症患者を対象にした調査では、大腸鏡検査による良性腫瘍の発見率が54%、がん(主に上皮内がん)が6%と、健常者よりも高い値を示しました。発がんの仕組みは一様ではないと考えられますが、多量飲酒の習慣が、大腸以外の臓器の発がんリスクを高めることもわかっており、WHOの国際がん研究機関IARCは2010年、飲酒に関連する「アセトアルデヒド」は発がん性があるという結論を出しています。

 アセトアルデヒドは、アルコール分解の過程で生成され、二日酔いの原因にもなる物質。今回の研究で、アルコール依存症患者の便には、アルコールからアセトアルデヒドを生成する能力がほとんどないことがわかりました。研究グループは別の論文で、アセトアルデヒドを生成する腸内細菌の多くが、偏性嫌気性菌であると発表しており、偏性嫌気性菌がやや少ないという患者の便の特徴は、今回明らかにされた菌叢構造によって合理的に説明できたことになります。

 大腸がんの発症リスクに関しては、腸内細菌や大腸粘膜の作用でアルコールから生成したアセトアルデヒドを悪玉とする説が以前から提唱されていましたが、多量飲酒がなぜリスクを高めるのかは、依然として不明な点が多く残されています。今回の調査により、大酒家の腸内環境の特徴が明らかになったことで、解明への重要な一歩を踏み出した、と言えるのではないでしょうか。(菊地 香織)

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  • 関連性に依然不明点もなんて言うが、そもそもアルコールはドラッグですからね。もちろん程度によるが、飲酒というのはそういう成分を乱用し、ラリって楽しむこと。何でもほどほどが良いのだ。
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