「重低音」を身につける!? 腕時計型サブウーファー「The Basslet」

0

2016年07月05日 16:11  ニューズウィーク日本版

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ニューズウィーク日本版

<迫力のある音楽を体験するために作られたウェアラブルデバイスが開発された。腕につけるだけで重低音を「体感」できるサブウーファー「The Basslet」>


 ウォッチタイプのウェアラブルデバイスというと、すでに様々な製品が発売されていますが、このデバイスはユニークです。


 The Basslet は、いわばウェアラブルなサブウーファー。ユーザーが聴いている音楽と同期して、その低音――キックドラムの衝撃やベースラインを身体へとダイレクトに届けます。


【参考記事】「心の動き」も記録するウェアラブル端末の進化形


 内蔵された特許出願中のテクノロジー LoSound が、10Hz〜250Hzの低音振動を生み出します。小ぶりなサイズながら巨大なサウンドシステムに匹敵するパワーと精度を備え、手首に取り付けるだけにも関わらず、音楽に包み込まれているように感じる、とのこと。


 スピーカーやヘッドフォンのような音楽再生装置ではないので、The Basslet からの音漏れは発生しません。


 ウェアラブルデバイスでは一般的な専用アプリを使う必要がないのも、おもしろいポイントです。3.5mmのオーディオプラグを備えた発信機が用意されており、これを音楽再生機器とヘッドフォンの間に繋ぐだけでOK、というひじょうにシンプルな仕様です。スマホやPCからカセットウォークマンまで、ありとあらゆる音楽機器に対応するわけです。


 ゲーム機やVRハードウェアでの利用が提案されているのも納得。架空の世界に、より深く没入できることでしょう。


 USB経由で充電し、1時間足らずでフル充電。6時間の音楽再生が可能です。


 大胆な着想によるおもしろいプロダクトですが、やはり「手首にまくだけのガジェットでウーファーになるのか?」という疑問もあり、どれだけのパフォーマンスを発揮するかは実際に使ってみないとわからないところです。


 ただ、音が耳だけでなく、身体全体で知覚するものなことは確かで、いわゆるボディソニック(体感音響システム)と同じようなアプローチですから、「ウーファーを身につける」ことは理にかなっているように思えます。


 The Basslet は Kickstarter にてプレッジを受付中ですが、すでに目標金額の3倍超となる17万ユーロを獲得(2016年6月28日現在)。日本への発送にも対応します。


○メーカー:LOFELT 価格:139ユーロ〜(2016年6月28日現在)


※執筆:Geared(Facebookページ)


○関連記事(ギアード)


スマホで成型!? ポータブル&安価な3Dプリンタ OLO



geared (ギアード)


    前日のランキングへ

    ニュース設定