【コラム】 エイリアンと交信? 科学者たちの空想

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2008年02月19日 11:30  よりミク

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 日進月歩の科学技術。1961年、ガガーリンの「地球は青かった」という名言とともに、人類は神秘の宇宙に進出しました。その後も有人、無人を含めて数多くのロケットが打ち上げられ、太陽系の観測はもちろん、超新星や暗黒物質など、謎の解明が現在も進められています。  かつて火星には大気と水が存在したとNASAが報告しました。ゆえに、生命が存在した可能性も高いだろうと考えられています。そうした状況の中で、火星探査車「スピリット」が昨年撮影した画像は世界中に衝撃を与えました。そこには人のような影が写りこんでいたからです。  火星の例に限らず、古今東西、異星人の目撃談は後を絶ちません。例えば1947年、アメリカにUFOが墜落したとされるロズウェル事件。一説には、UFOの残骸とともに異星人も回収されたと言われています。それから1952年、こちらもアメリカで目撃され、全米でパニックを引き起こしたフラットウッズ・モンスター。日本では「3mの宇宙人」の名前で知られ、ゲームやアニメにも登場しました。また、最近話題が沸騰しているのはドローンズと呼ばれる未確認飛行物体。そのスタイリッシュなデザインは従来のUFOのイメージとは一線を画すもので、DRONEというグループがリリースした「STRANGE CRAFT」という音楽PVの中でもフォーカスされています。
スタイリッシュな未確認飛行物体「ドローンズ」
スタイリッシュな未確認飛行物体「ドローンズ」
 異星人の存在には、未だ確たる証拠が得られていません。しかし、これだけ目撃談が相次ぐと、すべてを空想の産物と言って切り捨ててしまうのも難しそうです。果たして、地球の外にも生命体は存在するのでしょうか。そんな疑問に科学的な切り口で大まじめに向かい合った企画展がこの春に開催されます。 「エイリアン展―モシモシ、応答ネガイマス。」   私たちはどうして遠い宇宙に想いを馳せるのか? その答えを科学的に解き明かす画期的な試みです。この企画展は05年にロンドンで「The Science of Aliens」という名称で初公開されたのを皮切りに、フランス、スペイン、アメリカなど欧米各地で巡回展示されてきました。日本での会期は3月20日(木・祝)〜6月16日(月)まで。場所は東京・青海の日本科学未来館です。
ゾーン2:「科学としてのエイリアン」より 会場風景
ゾーン2:「科学としてのエイリアン」より 会場風景
ゾーン2:「科学としてのエイリアン」より ウィーディー・シー・ドラゴン
ゾーン2:「科学としてのエイリアン」より ウィーディー・シー・ドラゴン
 展示のテーマは大きく分けて4つ。「空想としてのエイリアン」では、「E.T.」「プレデター」など、映画やテレビで使用されたフィギュアを展示し、エイリアンに魅了される人間の心理をひも解きます。「科学としてのエイリアン」では、過酷な条件下で暮らす深海生物の観察と最新の惑星探査の研究結果から、地球外で生物が生存する可能性を科学的に探り、「エイリアンの世界」では、最新の研究を元に科学者たちが空想した架空の星と、そこで生きる生物の姿を展示。それだけではなく、巨大なディスプレイを通して、その生物たちとインタラクティブに触れ合うことも。「エイリアンとの交信」では、世界各地で地球外文明との交信がどう試みられているのかを紹介していきます。
ゾーン3:「エイリアンの世界」より 仮装エイリアン「マッドポッド」(C)Big Wave 2005/Channel 4 television
ゾーン3:「エイリアンの世界」より 仮装エイリアン「マッドポッド」 (C)Big Wave 2005/Channel 4 television
 夜空という真っ暗で広大なスクリーン。そこにはどんな夢も描くことができるでしょう。科学の進歩は空想と不可分に結びついています。想像力が育むフィクションという名の翼を、いつか科学技術が現実に羽ばたかせる日も来るはず。遠い星の住人との異文化交流だってきっと……。その日まで、星に願いを掛けてみる、なんてこともまた一興かもしれませんね。(編集・執筆/mixiニューススタッフ)
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