創業年数で異なるクールビズの実態

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2016年07月28日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

創業10年以内の企業では約3割が「Tシャツ」で出社

 軽装での出社を推進する夏のクールビズ。言葉は定着した感がありますが、企業ではどのように実施されているでしょうか。株式会社ドゥ・ハウスが22歳から59歳の有職男女912人を対象に、クールビズに関するアンケートを実施しました。まず、社内でのクールビズファッションを尋ねたところ、「ノーネクタイ」が46.0%で最も多く、「半袖Yシャツ(32.5%)」「ノージャケット(29.2%)」という結果でした。

 この結果を、企業の創業年数が「創業0〜10年」の「若い企業」と「創業26年以上」の「長い企業」に分けて比較したところ、「若い企業」に勤務している人は「長い企業」に勤務している人よりも「Tシャツ」と回答した割合が23.2ポイント、「ポロシャツ」で7.1ポイント、「ハーフパンツ」で6.3ポイント高い結果になりました。「若い企業」では、よりカジュアルなクールビズファッションが浸透していることがわかります。

 一方、「長い企業」に勤務している人は、「若い企業」に勤務している人より「ノーネクタイ」と回答した割合が19.1ポイント高く、「半袖Yシャツ」では12.4ポイント、「ノージャケット」では10.4ポイント高い結果になりました。「長い企業」では、カジュアルになり過ぎず、多少フォーマルさを残したクールビズファッションが受け入れられている実態がうかがえます。

クールビズの基準、全体では4割がガイドライン

 次に、クールビズファッションを決定する基準について尋ねました。全体では「勤務先のガイドライン(39.7%)」「個人の判断(22.1%)」という結果に。創業年数で比較すると、「若い企業」では「個人の判断」が29.7%と、「長い企業」の18.9%を10.8ポイント上回りました。一方で「長い企業」は「勤務先のガイドライン」が半数近くにのぼり、「若い企業」よりも20.3ポイント高くなるなど、クールビズの決定基準に差が見られました。

 また、社内基準がなければ着てみたい「社内」での服装を尋ねたところ、全体では「ポロシャツ」が21.0%で最も多く、「Tシャツ(19.3%)」「ノーネクタイ(14.8%)」という結果でした。これを「長い企業」に勤務している人に絞ってみると、「ポロシャツ」「Tシャツ」「サンダル」という順になり、全体と似た傾向となっています。「長い企業」でも、社内でカジュアルな服装をしたいと思っている人がいるということでしょう。

 基準がなければ着てみたい服装を「社内」と「社外」で比較すると、「Tシャツ」が6.9ポイント、「サンダル」が6.1ポイント、「社内」より「社外」で低い結果になりました。こういったカジュアルな服装は、社内では着用したいと思っていても、やはり社外では適さないと考える傾向が読み取れます。バランスの取れたクールビズファッションで、夏を快適に過ごしたいですね。(林 渉和子)

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