セントピーターズバーグ在住のキャスリーン・マリー・スティール（62）は8日、携帯電話の修理ショップに立ち寄った。その間、6歳の長男と3歳の次男、生後13日の長女を車中に置き去りにした。
当日の気温は27度で車中はそれ以上だったのだろう、不快を感じたと思われる長女が泣き出した。すると6歳の長男は、妹を前後に激しく揺さぶり床面に落とし、さらに天井に頭を打ち付けるなどの暴行を加えたという。
40分以上もの間、窓を閉め切り鍵をかけたまま子供3人を車中に置き去りにしたスティール、長男は店から戻ったスティールに妹の様子がおかしいと話をしたが、スティールはそれを真に受けずに車を走らせて自宅に向かった。
家に着いたところで、スティールは近所の看護師に連絡した。駆け付けた看護師によると長女はすでに息をひきとっていたが、念のために救急車を呼び、同時に警察へ通報、病院に搬送された長女は改めて死亡が確認された。
|
|
|
|
そんなスティールは、62歳で6歳、3歳、生後13日の子供の母となったわけだが、高齢のシングルマザーに子育ては厳しかったようだ。周囲から「子供の面倒をよく見ていたとは思えない」とスティールの子育てぶりを批判する声もあがっている。
念願の子供を3人も授かりながら育児放棄したものの、長男が妹を死なせるという悲劇に見舞われてしまい裁判で憔悴しきっていたというスティールには、加重過失致死の罪が科せられた。
なお6歳の長男は普段から素行に問題があったということだが、年齢を考慮して起訴はされていない。9月からはこれまで通っていた学校へは通わずに、今後は養親のもとで生活しカウンセリングなどを受ける予定とのことだ。
この事件を担当した同州ピネラス郡のボブ・グアルティエーリ保安官は「長年この職務にあたってきたが、こんな事案は見たことがない」と幼い子供が起こした悲劇を振り返った。スティールは、子供たちが18歳になるまで接見禁止を言い渡され、保釈金は10万ドル（約1千万円）に設定されている。
|
|
|
|
（TechinsightJapan編集部 エリス鈴子）
|
|
|
|
このニュースに関するつぶやき
-
自由の国だから、良いんじゃない？でも自由=自己責任だから、それなりに負ってもらわにゃね。
-
0人
0件
-
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 TECHINSIGHT CO,LTD. ALL RIGHTS RESERVED 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。
海外
