ゴールインしやすい婚活カップルに見られる「2つの特徴」

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2016年08月18日 19:02  新刊JP

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『となりの婚活女子は、今日も迷走中』の著者、大西明美さん
「年収1000万円以上で、大企業に勤めていて…」

婚活のエピソードは時に滑稽に映るものだが、彼も彼女もみな必死。赤の他人同士で一生を左右する出会いを求めるのだから、必死になるのは間違いない。

では上手くいくカップルはどのようにコトが進むのか?

『となりの婚活女子は、今日も迷走中』(かんき出版刊)を上梓した婚活アドバイザー兼結婚相談所所長の大西明美さんにお話をうかがった。

(新刊JP編集部)

■アラサー女性が「年収」や「勤務先」よりも重視する条件って?

――とてもコミカルな一冊で面白く読めました。この本に掲載されているエピソードはすべて実話に基づくものなんですか?

大西:はい、実話です。ただ、名前はさすがに仮名にしています(笑)。実は、執筆はトータルで2ヶ月ぐらいだったのですが、取材に4ヶ月費やしています。実際には取材分だけで、本3冊分ぐらいの分量があります。

そのたくさんのエピソードから編集者さんと「楽しくさくさく読めて、婚活にすぐ使える!」というものを選びました。一冊を書くというよりも、カットを組み合わせてドラマや映画を完成されるイメージでした。



――世間的なイメージで言うと、婚活にのめり込んでいる女性は男性の年収や勤務する企業をかなり重要視しているところがありますが、大西さんから見てもそのイメージはあっていますか?

大西:まさにそのイメージであっています。でも、理由が世代によって違います。

例えば、20代半ばスタートの女性は、「自分を高く売れるときに売る」という意識が高いので、条件が高い人と効率的に出会うために、男性の年収や勤務先を気にします。

アラフォー女性の場合は、「子どもが成人するまで安心して子育てをしたい」という理由です。

多くは同世代か少し年上の男性と結婚していきます。つまり男性が40代を超えているケースが多い。すると、子どもが成人するまでに定年を迎える可能性が高くなります。だから定年しても経済的な安定が望める男性を求めます。

一番、地に足がついているのはアラサー女性ですね。20代に比べたら玉の輿を狙うのはキツイ。だから安定的に年収400万円ぐらい稼いでいる同年代の男性ならいいかという条件に落ち着くことが多いです。

同年代の男性なら、子どもが成人してもまだ定年は迎えないで済むだろうという見通しを立てられます。「年収は最低限で、年齢は同世代まで」という希望を出す人が、結婚相談所に相談に来るアラサー女性全体のうちの8割以上です。

一概には言えませんが、20代、アラフォーは年収勤務先重視、30代は平均年収以上で年齢重視といえます。

■上手くいきやすい! 男女のマッチングの条件とは

――マッチングを考えるときに、大西さんの中でなにかしらの方程式はあるんですか?

大西:あります。足掛け7年、1000回以上のマッチング経験から、お見合いの成約数と比例する要素を2つほど発見しました。実は、その2つは性格でも、年収でも、ルックスでもありません。

1つめは、意外にもお互いの家までの交通機関の乗換回数です。乗り換えが2回を超えると、距離の長さに関わらず、成約率がぐっと落ちてしまいます。聞き取りをしてみると、「どこでデートをしたらいいのか困る」ということで男性がデートをリードできなくなる傾向が見えてきました。

逆に乗り換えが1回の場合は、乗換駅をデート場所にすれば、どちらも乗り換え無しでデートが出来ます。気軽に会えるようになるので、デート回数もおのずと増えます。

――なるほど。では2つ目は何でしょう。

大西:2つめは、同年代に近いか、ということです。年齢が近ければ近いほど成婚率があがります。

これは20代でもアラサーでもアラフォーでも同じです。最初は男性も女性も「若い人と結婚したい」という希望を持っています。しかし、若い人と結婚するというのは逆に言うと、相手からすると本人は若くない人になります。だから若いほうが不満を抱きやすい。

一方、同年代となると、「若くないと言ったってお互い様だしね」と年齢について不満を抱きにくい。こうして、同年代のほうが成婚率はあがります。

――大西さんが相談に来られた方々のお話を聞く際に、どの部分を重点的に聞くのですか?

大西:「婚活が辛い」という愚痴ですね。このような話はちゃんと聴くようにしています。「なんで辛いの?」と聞いていくうちに、その人が何を求めているのかが見えてきます。

「辛い」から、本人が大事にしているのに気がついていない「婚活の条件」をあぶり出す。これが、実は婚活を終わらせる近道になりますね。私も愚痴を聴くのは責任を感じるから辛いのですが、その辛さが婚活につながるなら勉強していきたいと思っています。

(後編へ続く)

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