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4年後の東京五輪・開会式で秋元康やEXILEより不安になるアノ男|プチ鹿島コラム

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2016年08月28日 20:10  デイリーニュースオンライン

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写真4年後の東京五輪・開会式でAKB48やEXILEより不安になるアノ男|プチ鹿島コラム
4年後の東京五輪・開会式でAKB48やEXILEより不安になるアノ男|プチ鹿島コラム

 リオ五輪の閉会式・引き継ぎ式での東京のパフォーマンス。「これなら4年後の開会式の演出も大丈夫だ」と安心した方も多いのではないか。私もそうだ。

 しかし、この「安心した」「大丈夫だ」という思いはなんだろう。ここに、この数年の「東京五輪・開会式問題」がひそんでいる気がする。ふりかえってみる。2020年の東京五輪の招致が決まったあと、大会組織委員会の理事に秋元康氏、蜷川実花氏も選ばれた。ここから憶測や噂が立った。

「秋元氏がいるということは、AKB48が2020年の東京五輪の開会式に出てくるのか?」という。蜷川氏もAKBとは縁が深くPVの演出を担当したことがある(『ヘビーローテーション』)。

 その結果、「2020年、AKB!?」という"心配の声"がSNS等で発信された。秋元氏もAKB48側も本人たちはやるとは言ってないのに。そこに登場したのが椎名林檎だった。2014年11月の「ナタリー」インタビューで次のような発言をした。

「皆さん『だいじょぶなのか東京』と、不安を覚えたでしょう? 開会式の演出の内容がおっかなくて仕方ないでしょう?」

「J-POPと呼ばれるものを作っていい立場にあるその視点から、絶対に回避せねばならない方向性はどういうものか、毎日考えてます」。

 上記の発言をしていた椎名林檎が音楽監督を今回担当したので、多くの人は安心したのだと思う。言ってみれば秋元康氏やAKB48は、勝手に名前をあげられて勝手に「東京五輪の開会式に出てきたらどうしよう」と心配されていたことになる。

 ただ、今回の東京の「あるパフォーマンス」をみて、"心配の声"はただの憶測や邪推でなく、かなり本質をとらえていたのではないか? とも思いなおした。それはあの「安倍マリオ」だ。

 土管を通って東京からリオにたどり着くという設定で、競技場の土管の上から安倍首相が現れたパフォーマンス。本来、次のオリンピックの都市の引き継ぎ式は、次回開催国のスポーツ選手が出てくるパターンなのに、政治家がいちばん目立つというのはかなり特殊。誰が考えたのだろうと思っていたら、森喜朗氏の発案と報道された。つまり、力のあるおじさん(組織委員会の会長)の一声で決まったのだ。

 過去の森氏の著作には、次の発言がある。

『EXILEを使おうというアイディアはぼくが出した。それからAKB48をプロデュースしている秋元康さんや王貞治さんら、色んな人をメンバーに入れて国民すべてが参加する評議会にしたんです』(「日本政治のウラのウラ」講談社・2013年)

ここでいうEXILEとは、五輪の組織委員会に助言を行う「文化・教育委員会」のメンバーに「EXILE」のHIROが選ばれたことを指す。森喜朗は、HIROや秋元氏を自分が選んだことについて自慢しているのだ。

 組織委員会の人事ならまだいい。今回わかったのは「競技場での実際の演出」にも森喜朗が口を出していたことだ。今回の演出で森会長は大いに自信をつけたことだろう。その結果、どうなるか。また4年後が心配なのである。

 EXILEやAKB48や秋元康は悪くないし、私たちが恐れていたのは彼らではない。なんとなく人気者の名前だけを知ってる程度の森喜朗が力を持ち、東京五輪のあらゆる面に「口を出せる状況」が依然として続いているのが怖いのである。これが"心配の声"の本質であると思う。

 誰か森喜朗を黙らせて。

著者プロフィール

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)など多数。

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