子どものRSウイルス感染症で啓発イベントを開催。サッカー・横浜FCの選手も参加

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2016年09月01日 18:00  QLife(キューライフ)

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重症化して入院するケースも

 アッヴィ合同会社は8月25日、RSウイルス(RSV)感染症の啓発を目的とするイベントを開催。東京都立小児総合医療センター からだの専門診療部(内科系)感染症科医長の堀越裕歩先生によるプレスセミナー、RSV感染症の重症化リスクの高い子どもをもつ家族向けの交流座談会やワークショップが行われました。

「RSウイルス感染症」の詳しい説明はこちら
https://www.qlife.jp/dictionary/item/i_251385000/

東京都立小児総合医療センターからだの専門診療部(内科系) 感染症科医長 堀越裕歩先生

 RSV感染症は、ほとんどの乳幼児が2歳までに感染するといわれる疾患。1歳未満の乳児や基礎疾患をもつ小児は特に重症化に至るリスクがあり、突然死につながることもあります。一方、健康と思われる子どもでも、時には入院が必要になることも。アッヴィが行った「RSウイルス感染症重症化による入院実態・意識調査」では、RSV感染症で子どもが入院した経験のある親の6割が、「子どもは呼吸器系・心臓血管系(循環器系)疾患など基礎疾患や未熟児・早産児という重症化のリスク因子を持っていなかった」と回答しています。

 堀越先生は「RSV感染症の症状は、鼻水や咽頭痛、咳、喘鳴、発熱などいわゆる風邪のようなもので、幅があります。特に喘鳴がひどいと呼吸が難しくなり、入院が必要です」と語ります。また、「現在、ウイルスを直接やっつける抗ウイルス薬はありません。重症化して入院した場合、酸素投与や人工呼吸器など呼吸を助ける補助療法を行い、自然回復を待ちます」と、RSV感染症治療の現状を語りました。「RSV感染症の予防は、手洗いが最も有効です。完全に予防することはできませんが、一番重症化しやすい時期に感染しないようにすることが重要。また、重症化のリスクをもつお子さんには、重症化を予防する注射薬があります」(堀越先生)

Jリーグの試合会場でも啓発イベントを開催予定

 今回の交流座談会には、早産児や先天性心疾患、ダウン症候群などRSV感染症が重症化しやすい子どもをもつ両親が参加。小児科医をはじめとする医療関係者と一緒に少人数のグループを作り、RSV感染症に関する質問はもちろん、普段なかなか相談することが難しい病気に関する質問や感染症の対策について、活発な意見交換が行われました。

ペンキまみれになりながらもウイルスをやっつけた 横浜FCの南選手(右)と大久保選手

 一方、子どもたちが参加したワークショップには、プロサッカーチーム・横浜FCから大久保哲哉選手と南雄太選手が参加。初めて見るプロサッカー選手に、子どもたちからは「おっきい」との素直な感想も。両選手は子どもたちと一緒にRSVをイメージしたキャラクターが描かれた横断幕をペンキで塗りつぶし、ウイルスを“やっつける”ことに成功。完成した横断幕は、10月8日(土)に横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で行われるJ2リーグ第35節・長崎戦で掲示される予定とのことです。当日は、RSV感染症の啓発活動も行われる予定ですので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。(QLife編集部)

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