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「こち亀は日常の一部」 15年更新のファンサイト管理人に心境をきいてみた

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2016年09月16日 21:40  KAI-YOU.net

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写真 「こち亀は日常の一部」 15年更新のファンサイト管理人に心境をきいてみた

「こち亀は日常の一部」 15年更新のファンサイト管理人に心境をきいてみた
9月17日(土)、ついに『週刊少年ジャンプ』での最終回を迎え、40年連載された歴史に幕を降ろす秋本治さんの漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)。

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同誌における最長連載記録を保持し、長期連載漫画としてギネス世界記録に認定された「こち亀」は、最終回を迎える同日にコミックス200巻が刊行されます。

そんな国民的に愛されている本作とともに歩み続けてきた「こち亀」に関するあらゆるデータを集め続けているファンサイト「こち亀データベース」をご存知でしょうか?

各話のエピソードガイドはもちろん、単行本の表紙・背表紙キャラクターや、巻末コメントを執筆した著名人の一覧、はては『ジャンプ』本誌掲載時の巻末作者コメントまで、「こち亀」に関するありとあらゆる情報が詰まっているサイトです。

約15年にわたり、ほぼ毎週欠かさずサイトの更新を続けてきた管理人・まさひこさんは、最終回の発表にあたり、どういった心境なのでしょうか?

そこで、サイト運営の経緯から、「こち亀」ファンとしての現在の心情までメールインタビューでうかがいました!

さらには、ギャグから人情モノまで幅広い魅力に溢れた「こち亀」名エピソード10選をKAI-YOU編集部による独断と偏見でセレクト。そちらに、まさひこさんからのコメントもいただいています。

企画・藤木涼介 編集・コダック川口

「こち亀データベース」はこうして生まれた!

──まさひこさんが「こち亀」にハマったきっかけは?

まさひこ 元々おもちゃ好きでコレクターだった私が、1996年の増刊シリーズ「こち亀MAX」で出ていた「ホビー編」をコンビニで偶然立ち読みしたのがきっかけです。

それまでの「こち亀」は、なんとなく知っている程度の漫画でしたが、フィギュア玩具『G.I.ジョー』のマニアックな知識が解説されている内容に驚き、「これは資料になるな」と購入。その後、何回か読み返すうちに「こち亀っておもしろいな…」となっていき、次第にハマっていきました。

「こち亀」は扱っている題材が本当に幅広いので、どんな人でもどこかで引っかかる要素があるのではないかと思います。

──「こち亀データベース」をはじめられた経緯は?

まさひこ 1997年頃、インターネット上の交流などで「こち亀」を話題にする機会が増え、当時すでに100巻以上が刊行されていたコミックスの内容を、その都度、一から見返すのが大変だったので「自分用備忘録」としてテキストにまとめはじめたのが原型となっています。

2001年に個人サイトを立ち上げる際、ネットでご交流いただいていた方たちから「こち亀のデータも入れてみたら?」との後押しもあり、改めてページにまとめ公開することになりました。

個人サイトのコンテンツは、その後ほとんどが閉鎖や移動をしましたが、「こち亀データベース」の形だけは、今も当時のままで更新や追加を続けています

──「こち亀データベース」は、どれくらいの期間、運営されているのですか?

まさひこ 2001年5月21日に開設しました。「開設◯年」と、わかりやすいように、自分の30歳の誕生日にしたんです。なので、サイト開設からは15年。「こち亀」にハマってから2016年でちょうど20年になります。

──まさひこさんの周囲に「こち亀」ファンはいらっしゃいますか? また、その熱量は?

まさひこ リアル知人・友人では特におらず、みんな「こち亀? あぁ知ってる」という反応をする程度です。データベースを知っている友人は「よくやるな〜」といった反応をしています(笑)。

“誰でも知っているけど、マニアックにつきつめている人は少ない”「こち亀」は、“ビッグマイナー”に対する“リトルメジャー”なんだろうなと考えています。

ネット上では私以上に熱くより詳細に「こち亀」を語る方が多くいらっしゃり、あくまでマイペースでやっている老ファンとしては「かなわないなぁ」と思います。

日常の象徴のような「こち亀」の終了が告げられた、その時!

──「こち亀」連載終了の告知に対し、率直にどう思われましたか?

まさひこ 終了の兆候や予想は2015年頃からあったので、覚悟しているつもりでしたが、いざ現実になると、思っていた以上のショックで、知った瞬間は思わず声が出ました。

「こち亀」は私にとって、当たり前にある日常の象徴のような存在で、終了をリアルに想像することができていなかった感じです。しかしその後、自分の思っていた以上に世間が大騒ぎになっているのを見て、「自分だけの衝撃じゃないんだな」と実感することでショックは和らぎました。

今は「秋本治先生自身のご意思で良い形の終わりを迎えられることを素直に喜ぼう」「『こち亀』に続く新作に期待しよう」と気分を切り替えつつ、多くの人が「こち亀」に注目し、温かく見送ろうとしている今の状況をしっかり憶えておこうと思っています

──「ジャンプ」を毎週購入されているとのことですが、「こち亀」以外で好きな作品はありますか?

まさひこ 横田卓馬先生の『背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』が大好きでコミックスを買い揃えているほか、登場人物の誠実さがさわやかな山本亮平先生のラブコメ新連載『ラブラッシュ!』にも注目しています。

秋本治先生のお人柄がそこかしこから感じられる「こち亀」しかり、根底に実直さや善性が強く感じられる作品が好きなんだと思います。

──アニメ版、舞台版の「こち亀」も見られているそうですが、原作との違いや見所は?

まさひこ アニメ版の高松信司監督や舞台版で両さんを演じたラサール石井さんなど、原作を深く理解した方々による再構築作品として原作とは違う大きな魅力がそれぞれにあると思います。

アニメ版は特殊刑事などのスラップスティックコメディやアクション/スピード感を活かした見せ方が楽しく、アニメ開始以降は原作でもアクション志向が強まった印象があります。

アニメそのものを描いた「アニメで儲けろ!」や、実験的手法が連続する「俺が主役だ!星逃田」などのエピソードは特に斬新で、これが日曜の夜7時に放映していたことに驚かされます。

テレビアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所〜THE FINAL 両津勘吉最後の日〜」PV

まさひこ 今、「こち亀」というと、アニメ版の記憶が主という方も多いですが、それも納得できる楽しい番組でした。9月18日(日)に放送される新作スペシャルも楽しみです。

舞台版も、“生の空気感”というアドバンテージを存分に活かした素晴らしい内容でした。

ミュージカルからドリフ的なコント、アニメの手法まで用いたなんでもありな感じと、爆笑ドタバタから本気で泣ける人情までを見事に3時間にまとめあげた内容は、これぞ「こち亀」、これぞエンターテインメント、といえる素晴らしさ。



まさひこ 未見の方は、9月の(ラストになるかも知れない)公演をぜひ観に行っていただきたいなと思います。私は千秋楽へ行く予定です。

──まさひこさんの思う「こち亀」の魅力とは?

まさひこ 両さんのパワフルさやギャグの楽しさ、少年時代の話が感動的だったり最先端文化がわかりやすく描かれていたり、70年代から現代までそれぞれの時代の空気が感じられたり…と多々ありますが、何よりもそれらの基盤にある「1話完結で手軽に読めて『あぁ面白かった』で終われる間口の広さ・敷居の低さ」だと思います。

長期連載の漫画は連続性が高まったり、テーマ志向に変わっていったりする作品も多いですが、「どの巻・どの回だけを読んでも『難しいことを考えず楽しめる』漫画であること」を、40年1度も休まずに貫いてこられた秋本先生の偉業には感嘆するしかありません。



KAI-YOU編集部が選んだ「こち亀」珠玉の10エピソード

──KAI-YOU編集部が厳選した「こち亀」名エピソード10話を選出しました。各話の見どころをご解説いただけますでしょうか?

8巻「冬の旅…の巻」(「まごころ説教!?の巻」「アドリブ旅行…の巻」からの連作)

「まごころ説教!?の巻」

公園で酔っ払って騒ぎを起こし、派出所に連れて来られたチンピラ・加藤松吉。真面目に働く気のない彼に、何とか仕事を世話してやろうとする両さんだが…。

・ラスト近くで、何と松吉は交通事故で死亡。その突然の展開に、衝撃を受けた方も多いのでは。

「アドリブ旅行…の巻」

(前話より続き)死んだ松吉の両親に遺品を届けて彼の死を報告するため、岩手へ向かう両さん。秋田へ向かう大原部長も途中までついて来る事になったが、この二人が揃う所、常に騒動あり。

「冬の旅…の巻」

(前話より続き)寝過ごしかけたり、宮古までついてきた部長の説教を受けたりしながら、何とか松吉の実家まで辿り着いた両さん。息子の死を聞かされた両親は…。

・こち亀1000回記念号で発表されたエピソード人気投票で、単行本1ケタ巻数の中では1-1に次ぐ得票を得たエピソードです。途中の展開には、昔の日本映画のような、えもいわれぬ情感が漂っています。 「まごころ説教!?の巻」〜 「冬の旅…の巻」までのあらすじ/「こち亀データベース」より引用

当時、父親とケンカ別れ中だった両さんが、とある(哀しい)父子の絆を目の当たりにして実家へ電話をかけるシーンが(連載初期の劇画志向もうかがえつつ)グッとくるエピソードです。前話から引き続く国鉄(当時)駅や東北のリアルな描写、旅の空気感も素晴らしいですね。

24巻「バーバーの恐怖」

無頓着な両さんの髪は、だらしなく伸び放題。麗子や中川が刈ろうとするが、髪が固すぎてなかなかうまくいかない。結局 麗子から散髪代をもらって理髪店へ向かう両さんだが…。

・27-6・65-8などへ続く、名物(?)・散髪シリーズの第一弾。 「バーバーの恐怖」あらすじ/「こち亀データベース」より引用

「こち亀」のギャグエピソードの定番のひとつ・散髪トラブル話の元祖。爆笑の本筋だけでなく、「甲斐理髪店」(甲斐よしひろさんの実家ネタ)や「ザク」「ぐふっ!」(背後に飛ぶモビルスーツ)など自由すぎる細かなギャグまで、たっぷりと笑えます。

24巻「親心…」

大原部長の娘・ひろみの新居に遊びに行く事になった両さん。部長は「一緒に行きましょう」との言葉に渋っていたが、当日になって合流。全く落ち着かない様子で、娘の生活ぶりを懸命にチェックする。

・22-6で結婚した部長の娘・ひろみさんと夫・英男氏の新居が登場。サブタイトル通り、部長の親心が感じられる、なかなかにシブいエピソードです。 「親心…」あらすじ/「こち亀データベース」より引用

22巻で結婚した娘の新居を訪ねる大原部長の切ない心境と、無神経なようで大事なことはちゃんと理解している両さんの対比、豊かな温かさの描写が白眉。ラストは「こち亀」40年史の中でも屈指の人情味に溢れています。

57巻「両さん天国へ行く」

両さんが死んだ!?…実は、天国にある“命を司るロウソク”の炎が 手違いで消えてしまっていたのだ。再点火されるまでの間 魂だけの存在となった両さんは、部長の体に入り込んで好き放題のイタズラを始める。 「両さん天国へ行く」あらすじ/「こち亀データベース」より引用

「こち亀はどんな最終回を迎えるか?」の話題では「結婚」「昇進」「死ぬ」などがよく挙げられていましたが、どれも本編中ですでに経験済みの両さんです(笑)。死んだ身でありながら天国へ怒鳴りこみ抗議するメンタル、これぞ両津勘吉! というエピソードです。

59巻「お化け煙突が消えた日」



昭和39年…少年・勘吉の通う小学校に臨時でやって来た女性教師・佐伯羊子先生。優しい佐伯先生に ほのかな思慕の念を抱く勘吉だが、やがて別れの時が。勘吉と仲間達は、自分達の想いを伝えるため…。

・爽やかな読後感を残す、両さんの少年時代シリーズ。“おばけ煙突”(千住に実在した 火力発電所の巨大煙突)を絡め、ノスタルジックな情景が描かれています。秋本先生も、お気に入りのエピソードだとか。

・両さん(勘吉)と「トン・チン・カン」トリオとして活躍(?)する豚平・珍吉が初登場。大人になった今も親交は続いています(65-5・108-4他)。 「お化け煙突が消えた日」あらすじ/「こち亀データベース」より引用

秋本治先生が度々「お気に入りの話」として挙げられていたりと、根強い人気の名編。悪ガキ・トンチンカン(豚平・珍吉・勘吉)トリオに芽生える美人先生への思慕の念、そこから爆発するパワフルな行動は、おばけ煙突のリアルな描写も手伝って胸にしみるさわやかな感動を呼びます。

68巻「恐怖の箱男(ハコオトコ)!」

極寒の中のパトロールを嫌がった両さんは、こっそり派出所へ戻って来る。しかし部長に見つかりそうになり、慌ててロッカーの中へ。出るに出られなくなった両さんが入ったまま、廃棄処分となるロッカーはゴミ処理場へ運ばれ…。

・なし崩し的に状況が悪化して行く展開が、こち亀ギャグの真骨頂(59-7等もそうですね)。 「恐怖の箱男(ハコオトコ)!」あらすじ/「こち亀データベース」より引用

59巻「北国よいとこの巻」と同様、日常のちょっとしたことから事件がはじまりどんどん状況が悪化していく展開に笑いつつ、目が離せません。無敵の丈夫さを誇る両さんだからこその安定爆笑ですね。

69巻「両さんメモリアル」

浅草で産声をあげて三十数年、常に破天荒に生きて来た男・両津勘吉=両さん。今 彼は、何かを胸に秘めて新たな一歩を踏み出そうとしていた。中川・麗子・大原部長・戸塚・寺井・本田・星…仲間たち一人一人にプレゼントを手渡し、感謝の言葉を述べる両さん。そして彼の口から出た言葉は…「お世話になりました! 私は今日限り やめさせてもらいます」…。

・「長い間ご愛読ありがとうございました。 両津勘吉巡査は派出所を去り、旅立ちました。13年間の長期にわたり読み続けてくださった読者の方々にお礼を申し上げます。 また会う日まで さようなら」…このエピソードのラストページに書かれた文章です。 「両さんメモリアル」あらすじ/「こち亀データベース」より引用

前々話の麗子・前話の中川に続くメインキャラ総括話…ですが、まさかの展開、そしてまさかのオチ! 2016年の連載終了発表でも「そういえば26年前…」と引き合いに出す人が続出した、漫画史に残る伝説の大ネタエピソードです。3週をかけて“予感”を盛り上げていく周到さがすごいです。

73巻「突撃!クレーンゲーム」

クレーンゲームの達人・両さん。宝石店のイベントでも、高級品を根こそぎクレーンで持って行き 大儲け。更に 中川の紹介でテレビのバラエティー番組に出場した両さんは、物欲と体力を発揮し“人間クレーン”となって大活躍する。

・連載1000回記念の人気投票ベスト10(「別注こち亀」として単行本化)で、人情話系が並ぶ中 第五位にランクインしたエピソード。両さんの物欲が そのまま具現化したようなラストの姿が笑えます。 「突撃!クレーンゲーム」あらすじ/「こち亀データベース」より引用

歯でポルシェをゲットする両さん、“物欲”がそのまま具現化したかのような姿に爆笑を禁じえません。そのあと、うれしそうに笑顔で回っている姿も最高。先日放送された「ワイドナショー」では東野幸治さんがお気に入りエピソードとして話し、松本人志さんも爆笑していました。

76巻「ゴキブリ大行進!」

中川の会社で実験用のゴキブリを買い取っていると聞いた両さんは、害虫駆除で儲けて 更にゴキブリを転売するという商売を思い付く。が、なかなか数が集まらないのに郷を煮やし、“養殖”に手をつけるが…。

・「今回の作品は、気の弱い方、虫の嫌いな方、食事中の方は見るのを御遠慮下さい」と冒頭に書かれている通り…とにかくゴキブリ三昧の話です。

・パニックを引き起こした、ニコニコ寮のゴキブリ養殖部屋・303号室。その後も根本的改善はされなかったようで、115-6で再登場しています(^^;)。 「ゴキブリ大行進!」あらすじ/「こち亀データベース」より引用

1ページ目の「閲覧注意」警告が恐怖を煽る、虫の苦手な人は絶対読めない話。過程の描写も絵も大変リアルなため、ラストのインパクトは筆舌に尽くしがたいものがあります…。

76巻「巨大フード運動会!?の巻」

東京湾岸のイベントホールで開催される、食品メーカー主催の運動会を訪れた両さん。豪華賞品にひかれ、巨大サイズに作られた食べ物の中を走り抜ける 破天荒なレースに参加する。 「巨大フード運動会!?の巻」あらすじ

「こち亀」の定番シチュエーション「巨大」+「選手権」の合体エピソード。“現実にはありえないけどやってみたくなる”“両さんの無敵っぷりを存分に堪能できる”安定のおもしろさです。

このニュースに関するつぶやき

  • 15年間も「こち亀」のファンサイトを更新し続けている方もいるとは凄いことですね。この作品のホビーネタはそのホビーの「通」を感心させるようなハイクォリティなものでありますか。
    • イイネ!2
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  • こち亀データベースは毎週チェックしてます。何処からでも読めるのが、こち亀の利点。
    • イイネ!5
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