アルビレックス新潟は27日、吉田達磨監督から片渕浩一郎コーチへ指揮官を交代すると発表した。また、北嶋秀朗コーチと安田好隆コーチが退任し、同クラブサッカースクールコーチの内田潤氏がトップチームコーチに就任することも併せて発表された。
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現在42歳の吉田監督は昨シーズン、柏レイソルの監督を務め、今シーズンから新潟を指揮。明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第13節終了時点で7勝6分け17敗、勝ち点27の15位に低迷している。残りは4試合で、J2降格圏内の16位名古屋グランパスとの勝ち点差は「1」。現在は4連敗中と勝ち点を伸ばせず、一時は7ポイント差をつけていた名古屋に肉薄されている。
後任の片渕監督は以下のように抱負を語っている。
「いま、チームが置かれている状況が厳しいのは十分理解しています。ただ、このクラブ、チームはJ1にいなければいけないと思いますし、その目的を達成するのが、自分たちの最大であり、最低の使命だと思います」
「アルビレックス新潟は、長く築いてきたもの、そして、今シーズンもここまで築いてきたものがあります。それをリスペクトしながら、何かを変えなければならないと思いますので、自分の色を少しだけ加えていきたいと思います」
「自分ひとりでできることには限りがあります。サポーターの皆さん、このクラブを支えてくださっているスポンサーの皆さん、関係者の皆さん、チームスタッフ、フロントスタッフ、すべてを表現してくれている選手たちとつながりながら、ひとつになりながら、いいシーズン終了を迎えたいと思います。そのために全力を尽くしてやっていきます。皆様には引き続き、温かい応援をよろしくお願いします」
また、監督交代にあたり、新潟の田村貢代表取締役社長は以下のようにコメントを寄せている。
「日頃よりアルビレックス新潟に、温かいご声援と多くのご支援を賜り、心より御礼申し上げます。今シーズンからトップチームの指揮を執っていただいた吉田達磨監督、北嶋秀朗コーチ、安田好隆コーチには、情熱を持って取り組んでいただき感謝を申し上げます。サポーターの皆様をはじめ、新潟の皆様に多大な期待を寄せていただき臨んだシーズンでしたが、結果だけではなく、内容面から見ても、チームに刺激と変化が必要と判断し、今回の監督交代に至りました」
「片渕浩一郎新監督は選手としてもアルビレックス新潟でプレーし、現役引退後はアカデミーで育成に携わり、現在トップチームに所属する多くの選手を輩出しています。その情熱的な指導を高く評価していますし、何より選手・指導者を通じて15年にクラブに在籍しており、アルビレックス新潟がいかに戦ってきたかを熟知しています」
「また、選手としても長くアルビレックス新潟に貢献し、アカデミーコーチを務めていた内田潤コーチは、現役時代からピッチ内外でチームをまとめ、新潟のスタイルを体現してきたひとりであり、片渕監督を補佐する存在として、コーチに就任していただきました。片渕監督を選手・チームスタッフ、フロントスタッフ全員が一丸となって盛り立て、J1リーグの残留を成し遂げたいと考えております」
「このクラブはサポーターの皆様、株主・スポンサーの皆様、ホームタウンをはじめとした自治体の皆様、さまざまな皆様の熱い想いを受けて成り立っています。その想いを胸に、選手たちには強い気持ちを持って闘ってもらいたいと思いますし、ピッチに立つことができない早川選手の想いも胸に、必ずいい結果を出せるように一丸となっていきます。ぜひ、引き続きご声援・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」
新潟は次節、10月1日のセカンドステージ第14節でジュビロ磐田とアウェーで対戦。勝ち点差「5」で13位の磐田との重要な一戦に臨む。