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北デリーのブラリという町で事件は9月20日の白昼堂々、人々が行きかう通りで起きた。カルナ・クマーさん（21）という女性にプロポーズしたものの断られて頭に血が上った“スレンデル・シン”ことアディティヤ・マリク（34）が、彼女の体を27回（報道機関により21〜30回とも）も刺して殺害したことを『Indian Express』などが伝えている。
デリー警察のマドハール・ヴァルマー副署長が語ったところによれば、「Novel Reaches School」という学校でコンピュータを教えていたシンは、見習い教師としてやってきたクマーさんに一目惚れ。1年半ほど前から顔見知りになり、半年前に彼女がシンのコンピュータ・クラスに登録すると、シンはクマーさんにプロポーズとストーカー行為を繰り返すようになった。しかし4か月前から教師として正規採用されていただけに、クマーさんが学校を去ることは難しかったようだ。
プロポーズの都度それを拒否されると、シンの愛情は徐々に憎しみへと変化。「結婚してくれなければ殺す」とクマーさんを脅すようになり、彼女がシンの男友達と一緒に写真に収まっただけで、割ったビール瓶を手にクマーさんに襲い掛かったこともあった。心配したクマーさんの家族が警察に訴えて彼らも動いたが、権力を持ったシンの親戚がそこに介入。両親とともにシンが「二度とストーキング行為はしない」と誓うと警察は厳重注意のみでシンを釈放していた。
そして運命の日となった9月20日。シンは路上を歩くクマーさんに近づき、分解して片方のみにしたハサミの刃をクマーさんの身体に振り下ろし、彼女が倒れた後にも執拗に刺し続けた。この凶行は45秒間も続き、斜め上から監視カメラが犯行の一部始終を捉えているにもかかわらず、逮捕されたシンは一貫して無罪を主張している。インドでは男が女性に暴力をふるう事件が一日に800件以上も発生しているとのこと。嫌がらせ行為からレイプ、殺害まで被害の状況は年々シリアスなものになっているという。
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（TechinsightJapan編集部 Joy横手）
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このニュースに関するつぶやき
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原因を作った【権力を持った親戚】を社会的に破滅させない限り、こうした悲劇はこれからも繰り返されるんですよね
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