中高年の2人に1人が取り組むウォーキングで筋肉はつくの?

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2016年10月03日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

筋肉量は30歳がピーク、その後は毎年1%ずつ減少

 中高年の方々にとって、無理なくできる運動といえば、真っ先にウォーキングが思い浮かぶのではないでしょうか。体にかかる負担も少なく、街歩き感覚で気軽にできる運動ではありますが、思わぬ“落とし穴”があることが、RIZAP株式会社の調査でわかりました。

 同社が、全国の50〜70代の男女200人を対象に行った健康意識調査では、「十分な運動をしている」と答えた人は26.5%。残りの7割弱の人は運動不足と感じているようです。また、約2人に1人が健康維持のためにウォーキングをしていると回答しましたが、実はウォーキングだけでは一部の筋肉しか使われず、運動をしているつもりなのに、実は十分な筋肉がついていないという可能性があるのです。

 筋肉は、運動機能を支え、エネルギー代謝を維持するために必要不可欠なもの。筋肉量は20〜30歳にピークとなり、鍛える努力をしないと、30歳から毎年1%ずつ減少していくといわれています。この年代の筋肉量を100%とした場合、80歳になると筋肉量は約半分以下になってしまう計算になります。

“筋肉貯金”で、寝たきりになりにくい体に

 今回の調査では、61.5%の人が「骨折などによる寝たきり」を恐れていることもわかりました。厚生労働省によると、一度寝たきりになった高齢者が回復するには、男性で7〜9年、女性だと12〜15年かかるといわれており、寝たきりになると、老後の過ごし方が大きく変わってしまう危険性があります。

 寝たきりにつながる中高年の骨折の原因は、ほとんどが「骨粗しょう症」といわれています。筋肉と骨はくっついているため、筋肉を動かすと骨にも負荷がかかり、骨密度の低下を緩やかにするという研究結果もあります。このように、筋肉量と骨粗しょう症は密接な関係があり、体を動かせるうちに筋力をつける、つまり“筋力貯金”をしておくことが、転ばぬ先の杖となります。

 正しく筋力トレーニングを行えば、何歳からでも“貯筋”は可能。筋肉を作ると同時にエネルギーを消化するため、肥満予防にもなるほか、筋トレを行うことで成長ホルモンが増加し、若さを保つことにも効果があるともいわれます。充実した毎日を過ごし、健康寿命を延ばすため、筋肉を意識した運動を取入れてみてはいかがですか?(菊地 香織)

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