アメリカにおける若者の死亡原因の多くを占めるのは、交通事故だという。 「グーグルX(エックス)」の創始者でありCEOを務めるセバスチャン・スランは、トークが開催された2011年現在の段階での自動運転デモを披露。
街から高速道路、山道まで、“無人”のまま走り抜ける
「自動運転」という発想のベースとなったのは、アメリカの国防総省国防高等研究計画庁(DARPA)主催のロボットカーによるオフロードレース「DARPAグランド・チャレンジ」の優勝車。
どのチームも悪戦苦闘するこのレースで、スタンフォード大学は人間の動作を学習させた車を作り出し、このレースにおいて初となる完走を果たした。
この技術をレースの優勝だけに留まらせることなく、セバスチャン達は自動運転車の開発をスタート。そしてついに、カリフォルニアの街を20キロ以上自動運転のみで走行させることに成功した。
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通行人や高速の料金所もきちんと認識し、狭い山道ですれ違うこともできる自動運転車は、見ていて心臓に悪いがきちんと動作していることがわかる。
友人を交通事故で亡くした過去を持つセバスチャンは、事故を起こしているのはクルマではなく人であると指摘。プログラムによって常に最適な動きを割り出す自動運転車が普及すれば、交通渋滞も減り、運転時間も節約できるという。
2020年に東京五輪を控えた日本でも注目が集まる自動運転。運転時の保険や免許について未だ議論は絶えないが、決して遠い未来の話ではないことが、このトークから見えてくる。
【参考・動画】 ※http://www.ted.com/talks/sebastian_thrun_google_s_driverless_car?language=ja
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