バツあり男性との結婚ってアリ？ナシ？

今どき、「バツ」が付いている人は決して珍しくありませんよね。「バツあり男性も恋愛対象になる」と考える女子も多いと思います。でも…「結婚」となるとどうでしょう？再婚し、幸せになっている人はたくさんいらっしゃいますが、いざ自分がとなると二の足を踏んでしまいそうです。 20〜30代の女性に「バツ1、バツ2など離婚歴のある男性との結婚って考えられる？」と聞いてみたところ、「考えられる」が33％、「考えられない」が32％、「わからない」が34％という結果に。答えがきれいに3つに分かれました。 「考えられる」派の意見は「同じ過ちをしないように気を付けてくれると思うから」（30歳）、「バツが付いた理由を本人が理解して、より良い結婚生活ができればOK」（32歳）など、過去の失敗を振り返り、次に生かしてくれそうというものが目立ちました。 一方「考えられない」派の意見は、「何かしらの原因がその人にもあるはずだし、親や親族への受けも悪そう」（29歳）「過去に何があったかわからないし、もしもめ事に巻き込まれたら面倒」（25歳）などといった声が多く聞かれました。ちなみに、「わからない」派は「離婚した理由による」「その人の“人となり”による」という意見が大勢でした。 ■過去の失敗を反省し、次に生かそうとするバツあり男性は多い 実際、バツあり男性との結婚はアリなのか、ナシなのか。離婚問題や男女の恋愛事情に詳しい岡野あつこさんに聞いてみました！ 「個人的には、バツがあるだけでネガティブに捉えないでほしいと思っています。離婚の理由にもよりますが、バツあり男性は誰しも、少なからず傷ついています。一度は永遠の愛を誓った相手と、離婚せざるを得なかったのですから。挫折を経験しているからこそ、次はいい家庭を築きたいと考えているので、女性の内面をじっくり見て、互いにわかり合う努力をしてくれるでしょう。それに、女性に対して強気に出過ぎることなく、意見をしっかり聞いてくれたり、優しく接してくれたりするはずです」 なるほど〜。男性側の浮気や暴力などで別れたのであれば絶対NGですが、性格の不一致、生活習慣の不一致など、双方に理由があって別れたケースであればアリなのかも…？ ■子どもがいる場合、バツ2以上の場合は注意が必要 ただ、いざ「結婚」となると、やはり一抹の不安を感じそう…。「一見大丈夫そうだけれど、実は要注意」というケースってありますか？ 「まずは、別れた奥さんとの間に子どもがいる場合。養育費を払っているケースが大半であり、結婚後の家計に大きな影響を及ぼすので、ある程度の覚悟が必要です。彼の年収のうち、1〜2割は持っていかれると考えた方がいいですね。また、以前の離婚理由を聞いたとき、あまりにあっけらかんとしている男性は要注意。たとえ相手に原因があったとしても、離婚に至った事実を受け止め、反省することで人は成長するもの。失敗やつまずきを省みず、あっけらかんと受け流すタイプは、仕事での成長も期待薄かもしれません」 確かにその通りかも…。特に子どもの件は、彼との生活にダイレクトに影響を与えるので無視できないポイントと言えそう。その子どもがある程度の年齢に至るまでずっと、養育費を払い続ける必要があるわけですからね。今は良くてもいつか負担に思うときが来るかもしれないと、覚悟を決めておくことが重要かも。 なお、岡野さんによると「バツ2以上の男性は、1回目の離婚を反省せず、同じ理由で別れたというケースが多いので要注意。離婚の原因と、二度（以上）の離婚を心底反省しているかどうか確認を」とのこと。「彼のことが好きだから」と不安な部分から目をそらすのではなく、彼に対して本音でぶつかり、少しでも気になる点は確認して、不安を消しておくことが大切なようですね。 【取材協力】 岡野あつこさん 自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから離婚カウンセリングをスタート。これまでに2万5000件以上の相談を受ける。現在は、離婚カウンセラーにとどまらず、結婚や人生設計のアドバイスも行う「ライフアップ・カウンセラー」として活躍。近著に『幸せな結婚がしたいなら年収350万円の男を育てなさい』（牧野出版）など。 【データ出典】 ゼクシィユーザーアンケート 調査期間／2016/7/22〜8/4 有効回答数／105人（女性）