メルセデスベンツの新ブランド&コンセプトモデル発表でEV戦線がヒートアップ?

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2016年10月17日 10:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

CO2排出量がゼロとなる次世代自動車として期待されているEV(電気自動車)。アメリカのテスラやドイツのBMWなどが先行するこの市場に、いよいよメルセデスベンツが本格的参入する。フランスで開催中のパリモーターショー2016(一般公開2016年10月1日〜10月16日)で、EV専用の新ブランド「EQ」を発表。第一弾モデルとなるコンセプトカー「ジェネレーションEQ」のワールドプレミアを行ったのだ。

最新のトレンドを採用

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コンセプトカーのスタイルは、ミドルサイズのクロスオーバーSUVだ。 クルマ好きの方ならご存じだろうが、このスタイルは、背が高くインテリアが広いSUVの利便性と、クーペが持つスタイリッシュなデザインを融合させたもの。別名「SUVクーペ」とも呼ばれ、国内外のメーカーがここ数年こぞって新型車をリリース、いずれも好調な売れゆきを誇っている最新トレンドだ。

航続距離は500km以上!

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パワートレインとなる電動モーターは、車体の前後2箇所に搭載し、4WD方式を採用する。 また、電気自動車の普及が進んでいない理由のひとつに、どうしても走行距離が短いという問題がある。ところが、このモデルはフル充電での航続距離が「500km以上」だという。 しかも、最高出力は最もパワフルなバージョンで310kW(約408ps)! 0kmから100kmまでを5秒以下で走るという俊敏さだ。スピードに定評があるアメリカのテスラ「モデルS」に、十分対抗できる走行性能だと言えるだろう。

充電方式にも新システム

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充電方法は、オーソドックスな電源プラグを車体のコンセントに差し込む方式のほかに、ワイヤレスの非接触充電も可能だ。専用プレートにクルマを近づけるだけで充電可能な新システムにより、電源コードを取り出す手間などを省くことができる。

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インテリアはホワイト&ブラックを基調としたカラーで統一。ダッシュボード中央に24インチのスクリーンを装備するほか、ハンドルにもOLEDスクリーンを採用。クルマの様々な操作や情報の入手が、手元で素早く行えるようになっている。

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EV市場はどうなる?

これら最新テクノロジーの採用で、新ブランド「EQ」のコンセプトである「エレクトリック・インテリジェンス」を体現するのがこのクルマだ。発売時期や価格などはまだ未発表だが、メルセデスベンツはこのクルマを皮切りに、今後様々なEVを新ブランド「EQ」からリリースする予定だ。

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今回のメルセデスベンツの発表は、最近激化しつつあるEV市場の盛り上がりがあると言える。

欧州カーメーカーでは、BMWがすでにEV専用ブランドの「BMWi」を作り、「i3」や「i8」といったモデルを販売している。また、フォルクワーゲンなど他のメーカーでも、今後新しいEVモデルの発売を公表している。

th_16C825_12_D326118 欧州カーメーカーがEV市場へ参入する背景には、年々厳しくなるクルマのCO2排出量規制がある。それらをクリアするには、もはやガソリン車やクリーンディーゼル車だけでは難しいのが理由のようだ。

アメリカのテスラも売れ行きが好調なだけに、今後EV市場が激化する可能性は十分考えられる。FCV(燃料電池車)やPHEV(プラグインハイブリッド)なども含め、これからも次世代自動車の動向に目が離せない。

参考:DAIMLAR Global Media Site

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