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血行状態をチェックする“魔法の鏡”を開発−東北大

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2016年10月17日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

家庭の鏡で健康管理ができる日が来る?

画像はリリースより

 近い将来、洗面所にある鏡が、健康管理ができる“魔法の鏡”に進化するかもしれません。東北大学はこのほど、皮膚表面の血行状態をリアルタイムにわかりやすく動画で表示する装置として、ビデオカメラとコンピューターを内蔵した鏡型ディスプレイの開発に成功しました。

 少子高齢化によって、医療費や介護費の右肩上がりが続くなか、同大では、病気になる前の未病対策を重要視し、家庭や職場などでいつでも健康状態をチェックできる装置の開発に着手。未病対策のなかでも、冷え性、肩こり、血行不良などの不定愁訴に代表される自律神経に関する症状は、自覚があっても、症状を客観的かつ簡単に把握することは難しく、多くの人が悩んでいます。

 そこで、注目したのが鏡です。とりわけ、洗面所にある鏡は、歯磨きや洗顔の時など、毎日のように使うもの。鏡自体を装置にすることで、特別なセンサを身に付けなくても、継続した健康管理ができると考えました。さらに、脱衣所にある大きな鏡の前では、服を脱いで立つので、顔だけではなく全身の状態をくまなく調べることも可能です。

目指すのは、“健康予報”を表示するツール

 同大では、これまでの研究で、ビデオカメラで撮影した身体映像から、皮下の血液中のヘモグロビンが吸収する緑色信号に基づいて、脈波伝搬時間を推定する技術を開発し、血圧変動と密接な関係があることを明らかにしています。今回の研究では、これを基に鏡型ディスプレイを構築しました。

 まず、身体映像をモザイク状の領域に細かく分け、各領域の緑色信号のうち心拍周波数近傍の成分が強いものだけを選択し、心拍変動に関わらない成分を排除する仕組みを開発。さらに、映像脈波情報から脈波伝搬時間あるいは血行状態を推定するため、身体の異なる2か所の領域間の信号の位相差を抽出します。こうすることで、各領域を変遷する2次元的な血行パターンが、顔などの映像に重ねて表示されるようになるのです。

 これを洗面台などに取り付けることで、顔の血行状態を観察することが可能になります。また、脱衣所では、ビデオカメラを利用者の後方に取り付けることにより、普段は見ることができない肩や背中などの血行状態も観察できるようになります。今後は、鏡の前に立つだけで、自律神経指標に基づいた“健康予報”を利用者に表示するツールとして実用化を目指すほか、テレビ視聴者の感情分析など異分野への応用も期待されています。(菊地 香織)

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