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産科婦人科学会専門医が語る妊娠・授乳中に飲んでいいくすり・わるいくすり

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2016年10月20日 14:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

くすりの適正使用協議会セミナーで聖路加国際病院の酒見智子先生が講演

聖路加国際病院 女性総合診療部 酒見智子先生

 妊娠中・授乳中のお薬の服用は、当事者にとって、最も気になることの1つです。くすりの適正使用協議会は10月11日、都内で「妊産婦さんのくすりの適正使用を考えるセミナー」を開催。聖路加国際病院 女性総合診療部医師の酒見智子先生が講演しました。

 同協議会が行った「妊娠・授乳と薬に関する調査」では、回答者の3人に1人(33.3%)が「自分が妊娠していることに気付かずにくすりを飲んで、不安になったことがある」と回答しています。

 酒見先生は「妊娠のごく初期に飲んだ薬に関しては、ほとんど影響はないと考えられていますが、それでも心配なことは心配だと思います。やはり、妊娠される前に、事前に専門家へ相談するのが良いでしょう」とアドバイスを送ります。さらに、「妊娠していることに気付かずに薬を飲んでしまった場合は、まず医師や薬剤師に相談してください」とのこと。

一部の薬では男性も注意が必要

 では、どのようなお薬で特に注意が必要なのでしょうか。「添付文書に赤字で記載されている『禁忌』(使用が禁止されていること)とされている薬には、風疹ワクチンや男性ホルモン作用がある薬、妊娠中は必要ない排卵誘発剤や経口避妊薬も含まれます」と酒見先生は紹介。もし、妊娠中に禁忌とされる薬を使ったことが分かった場合でも自己判断をせず、医師や薬剤師に相談するよう呼びかけました。

 また一部の薬では、お母さんだけでなくパートナーの男性も注意が必要。「ほとんどの薬は男性が服用しても妊娠の経過や赤ちゃんに影響することはないと考えられています。ただし、例外もあります。近年ではC型肝炎の治療薬がその一例です。このお薬は妊娠した後も性交渉により、母体に吸収されることがあり、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性が指摘されています。男性が薬を飲む場合も、妊娠への影響を医師・薬剤師から聞いておいてもらいたいと思います」(酒見先生)

 妊娠中に体調を崩した場合は、どうしたらよいのでしょうか。酒見先生は代表的な以下の4つ病気・症状を挙げ、「薬について心配なことがあるときは、まず専門的な知識を持ったかかりつけの先生や薬剤師などに相談してください。それぞれの方に専門的な知識に基づいた判断と適切なアドバイスがあるはずです」と呼びかけました。

【風邪薬】
・症状に合わせて対応
・高熱の場合⇒病院へ!
・インフルエンザ⇒まずはワクチンで予防。高熱の場合は、早めに病院へ!

【花粉症】
・妊娠中にも安心してつかえる薬、投与法
 点鼻薬>飲み薬>注射薬
(母体(血液)の中にくすりの成分が入りにくい順番)

【便秘】
・妊娠中はホルモン環境等の変化で便秘になりやすい
・悪化させると腹痛が強くなる
・医師、薬剤師に相談、処方を
・適度な運動、排便習慣など、生活習慣の改善も必要

【頭痛・腰痛】
・痛み止め(解熱鎮痛剤)は妊娠後半に影響あり!
・肩こり、腰痛の湿布薬も大量に使うのはダメ!
・「アセトアミノフェン」は安全

(酒見先生講演資料より)

 このほかにも、妊娠とお薬に関わる疑問や悩みは、妊婦さんの数だけあるでしょう。適正使用協議会では、妊娠とお薬に関する正しい知識を紹介する小冊子「妊娠・授乳とくすり」を同会のウェブサイトで公開しています。これから妊娠を考えている方、すでに妊娠・授乳中でお薬に不安がある方はぜひ、ご一読ください。(QLife編集部)

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